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2019年6月14日 (金)

ベアー・マクレアリー

 今年は大作含めて怒濤の勢いで新作担当しているベアー・マクレアリー。『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』のおかげで、スコアマニア以外にもブレイクしたので、新作と過去作を紹介。
 マクレアリーは1979年生まれの40歳。南カリフォルニア大学ソーントン・スクール・オブ・ミュージックで、亡くなった映画音楽の巨匠エルマー・バーンスティーンの教えを受けている。卒業後、短編などをこなし、一躍表に出たのは『宇宙空母ギャラクティカ』の現代シリアス版リメイク『バトルスター・ギャラクティカ』(2004)だった(パイロット版など初期数作はリチャード・ギブス)。その後、ホラーを中心に低予算の映画を担当しながら、『ウォーキング・デッド』や『アウトランダー』、『エージェント・オブ・SHIELD』などの人気シリーズ、『ゴッド・オブ・ウォー』などのビデオゲームもこなしている。2016年になると、楽器にこだわる様子が収録されている映画音楽ドキュメンタリー『すばらしき映画音楽たち』、『クローバーフィールド』の関連作『10クローバーフィールド・レーン』(2016)、アン・ハサウェイが怪獣とシンクロする『シンクロナイズドモンスター』(2016)を担当。これがゴジラにも繋がる。

クローバーフィールド・パラドックス(2018)
CLOVERFIELD PARADOX

■LA-LA LAND
■AMAZON MP3
■ITUNES

 JJエイブラムス製作のクローバーフィールド関連作3作目。前2作への回答的な作品になっている。エネルギーの枯渇を打開するために、宇宙ステーションで新エネルギーの実験を行うクルー。しかし、失敗が続き、ついに成功かと思った時、異変が起こる。チャン・ツィイー、エリザベス・デビッキ(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の金色の人ね)、ダニエル・ブリュール(『シヴィル・ウォー』のジモ)など出演。
 前作『10クローバーフィールド・レーン』が地味めなサスペンスだったが、今回はSFでホラーでサスペンスと言うこともあり、音楽は脅す、豪快に唸る、雄大に鳴らすとゴジラ並みとまではいえないが、スケールを考えるとかなり派手。テーマもしっかりあるので聞きやすい。

ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ
GODZILLA KING OF THE MONSTERS

■AMAZON
■TOWER
■AMAZON MP3
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■e-onkyo→ハイレゾ

 ハリウッド版ゴジラ、モンスターバース第3弾。次回はキングコングと戦うが、今回の怪獣総進撃の後ではスケールが小さすぎないかと不安になるほど、今回は凄まじく黙示録的にダークな絵。
 前作でアレクサンドル・デスプラが自分なりに解釈した伊福部風ゴジラとは違い、ダイレクトに伊福部のゴジラのモチーフ、それに古関のモスラのモチーフを使用した。これはマクレアリーが監督に提案し、同意見だったために採用された。
 ゴジラについては本来のモチーフと一般的に考えられているモチーフの2種とも使用しており、マクレアリーはゴジラ・ファンファーレとゴジラマーチと呼んでいる。さらにここに重なるのは和太鼓パフォーマーによるかけ声。ラドンとギドラのモチーフはオリジナルで、ギドラには東本願寺の北米国支部の僧侶3人による般若心経を重ねている。もうひとつ、声で言うと、マクレアリーが作ったふたつの詩を古代バビロニア語に翻訳したものを重要なシーンで使用している。タイトルは「古き者どもに捧ぐ」と「さらば古き友よ」。なお、劇中にパズズ神の像らしき物が映るが、バビロニアの神なので製作途中で歌詞にインスパイアされたのかもしれない。
 ブルー・オイスター・カルトのGODZILLAのカバー(マクレアリーとサージ・タンキアン、ヘヴィメタルバンドDETHKLOK)は監督に内緒で録音し、エンドクレジットのアイディアがないと聞いてサプライズで披露。採用されたという。97分収録2枚組。直輸入日本盤には帯がついている。

リム・オブ・ザ・ワールド
Rim Of The World

■AMAZON MP3
■ITUNES

 NETFLIX製作、McG監督による80年代風ジュブナイルSF冒険物。サマーキャンプにやって来たそれぞれ問題を抱える少年少女4人。勝手に行動して集団から離れた時にエイリアンの侵略が始まった。瀕死の兵士から渡された鍵は地球防衛の鍵だった。ジュブナイル風ではあるが、大人たちの言動やどんどん人が死ぬ展開は子供向けとはあまり言えない。McG監督らしいバランスではある。
 題材的にスコアも80年代を意識している。メインテーマはサマーキャンプをイメージしたアコースティックギターを使ったもの。それをシンセを加えてアレンジして様々な形で聴かせる。1曲目はエンドクレジットだが、まるでジェリー・ゴールドスミスの『エクスプローラーズ』を思わせる。80年代好きならお薦め。

The Professor and the Madman

■LA-LA LAND
■AMAZON MP3
■ITUNES

 19世紀にオックスフォード英語辞書を編纂したジェイムズ・マレイと、精神科病院の中からコメントをし続けたWCマイナーを描くドラマ。メル・ギブソンとショーン・ペンがふたりを演じる。
 ダウンロードと同じ内容でCD化。LLLでは限定240枚をサイン入りで販売。米AMAZONでは通常盤あり。スマン、これは聞いてない(^_^;)

ハッピー・デス・デイ 2U
Happy Death Day 2U

■INTRADA
■AMAZON MP3
■ITUNES

 2017年のホラー『ハッピー・デス・デイ』の続編。
 前作に引き続いての担当。スマン、これも聞いてない(^_^;)

チャイルド・プレイ
Child's Play

■TOWER
■AMAZON MP3
■ITUNES

 1988年のホラー名作のリメイク。今度のチャッキーはロボット? 声はマーク・ハミル。『ポラロイド』のノルウェイ出身ラース・クレヴバーグ監督。
 これがマクレアリーの最新作。今年に入って半年なのに5作目のリリース。玩具などおかしな楽器が好きなマクレアリーは水を得た魚だったのではないか。自らトイオーケストラと名付けた玩具の音で奏でられるメインテーマはホラー映画音楽の新たな傑作。明和電機のオタマトーンも大活躍。1曲目にはチャッキーの歌声。もちろんルークじゃなくてマーク・ハミル。ラストにはボーナスとしてオリジナルのジョー・レンゼッティのエンドタイトルをリメイク。

 マクレアリー自作自演のMV!

 そして、4作品のオファーを受けたマクレアリーの心境を自身とマネジメントのリチャード・クラフトが演じるビデオ!

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