ジェイムズ・ホーナー死去
朝起きて最初に飛び込んできたのが、「ジェイムズ・ホーナー名義の単発飛行機が墜落。生存者なし。ホーナー自身かどうかは不明」というニュースだった。
それによると、現地時間22日の午前9時半頃、カリフォルニアのサンタバーバラ近郊に飛行機が墜落。残骸は広範囲に飛び散り、生存者はいないということだった。
その後、断片的にホーナーのエージェントは事故が起こった後、ホーナーと連絡が取れなくなっているとか、飛行機は複座式だがパイロットひとりしか乗っていなかったとか、アシスタントらしき人がフェイスブックで死亡を認めたとか情報が入り、最終的にこのアシスタントが本物であるという確認が取れ、情報は確定したようだ。
享年61歳。
ホーナーは飛行機マニアで、複数機のプロペラ機を所有していました。アクロバットチームのビデオに音楽をつけたこともあり、ダウンロードで販売していました。今はそのサイトがなくなっているので、こちらでご勘弁。 まあ、『ロケッティア』みたいなものですが。
ホーナーとの出逢いはロードショーで観た『宇宙の7人』でした。おー、かっちょええ!と思ったものの、後から考えればオープニングはジェリー・ゴールドスミスの『パットン大戦車軍団』で戦場を表現するためのトランペットを宇宙に使っただけとか、突っ込みどころ満載でしたが、威勢のいい若手登場に胸が躍ったものです。その後も『銀河伝説クルール』や『エイリアン2』でどんどんメジャーになって、ついには『タイタニック』でオスカーを獲ってしまいました。
それでも、パクリ癖や自己再生産は抜けず、困った作曲家でした。『ウィロー』はシューマンのラインですし、チャイコフスキーはあちこちで聞かれるし、さすがに『レッドブル』のオープニングはプロコフィエフを挿入しただけだよね?
そうだ。結婚式では『ブレインストーム』のピアノ曲を使わせてもらいましたよ。ありがとうございます。
一般的には『タイタニック』の主題歌"MY HEART WILL GO ON"が有名でしょうが、他にもTVドラマ『想い出にかわるまで』に使われた"IF WE HOLD ON TOGETHER"もホーナー作。アニメ『謎の恐竜王国/リトルフットの大冒険』の主題歌でした。
コーマン門下の盟友キャメロンは『アバター』の続編を誰に担当させるつもりだろうか。1作目のスコアはホーナーの集大成として、完全版のリリースを望みたい。クライマックスの燃え度はかなりのものだ。
なお、2作の新作をすでに終えており、アントワーン・フークア監督、ジェイク・ギレンホール主演のボクシング映画"SOUTHPAW"は7月にサントラリリース。もう一本はチリの鉱山事故で生き埋めになった33人をアントニオ・バンデラス主演で描いた"THE 33"。これが遺作になるのだろう。
合掌
(文章に統一感がまったくないけど、まとめる気力が出てこないので失敬します)
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コメント
あまりの衝撃にコメントせずには居られませんでした…。ここ最近ではポール・ウォーカー以来の衝撃と悲しみです。
自分も思春期にSFブームの中、STARLOGの記事とオッPイに騙されて「宇宙の七人」を見に行った世代です。
覚えているのは、オッPイ宇宙船と、宇宙姉チャンのオッPイと、ロバートヴォーンと主人公の大きなほくろ…。
そして、あのテーマ曲でした!しばらくずっと口ずさんでいたら、「スタートレック・カーンの逆襲」(以前コメントでお騒がせして失礼しました)で
聞き馴染み深いテーマと楽曲が流れ、以来ホーナーは二作目作家なんて呼ばれつつ?当時は大量に楽曲を世に出しまくって、それを聞きまくっておりました。「48時間」「クルール」「ブレインストーム」「コクーン」「コマンドー」「地獄の7人」「レッドブル」「ウィロー」そして「ST3」「エイリアン2」これらのサントラをまさにヘビーローテーションでした。まあ(「48時間」「コマンドー」「レッドブル」の違いなんて未だにそんなにわかんないんですけど)とにかく若き日のテンションをあげる馴染み深いメロディの数々は今聞いても心躍ります。以後中期の「パトリオットゲーム」や「アポロ13」なども味わい深くて聞きこんでしまいますが、やはり初期のたたみかけるようなあの管楽器やら尺八やらの楽曲にはしびれます。
今はただただ御冥福をお祈りいたします。
カーメンにポルドゥリウス…、まあゴールドスミス氏に関しては大往生でしょうが、時代を彩り築いてきたアーティストやアクター、シンガーが時と共に逝去され、活きてきた世代も一つの幕を迎えるかと思うと寂しいものですね。
せめて「SW]新作まで御大JWはご健在であれと心より願います。
世代的に共感がありましたので思わず長々と思いのたけを書き連ねてしまいました。失礼しました。
投稿: hiro | 2015年6月23日 (火) 20:09
hiroさん
追悼文ありがとうございます。
ただ一言だけ。ゴールドスミスは大往生ではありません。まだ仕事もあったし、日本にもまた来るつもりでしたし、志半ばでの無念の死です。
投稿: SOW | 2015年6月25日 (木) 16:41
軽率な発言失礼し聞き続けました。
自分も70年代から様々な作品をたのしませていただいてましたので、まだまだゴールドスミス氏の音楽は聞き続けたかったです。
ファンの方がご不快な思いをしたようでしたらお詫びいたします。
投稿: hiro | 2015年6月28日 (日) 08:03