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2013年8月25日 (日)

ホワイトハウス・ダウン

Whdホワイトハウス・ダウン

 先に公開された『エンド・オブ・ホワイトハウス』と題材が重なったため、不利な状況で、製作費は倍以上なのに、アメリカでの興収は同程度と惨敗したローランド・エメリッヒ監督最新作。
 妻と離婚し、娘の約束も忘れて冷たい目で見られる冴えない議長護衛官。失地を取り戻そうと、大統領護衛官の面接を受けるついでに、ホワイトハウスマニアの娘のためにホワイトハウスのパスを手に入れ、娘と一緒に出かけるが、そこで武装集団の襲撃が起こってしまう。

 まず、エメリッヒということを忘れよう。新人監督が『ダイ・ハード』オマージュたっぷりの脚本で仕上げたアクション大作という視点で観れば、これが非常にイケている。なんといっても、ここ数年のアクション映画でこれほど多くの伏線が見事に回収されたのは見たことがない。最近のは「伏線? それ食えるの?」と言わんばかりの大味な作品が多い。当のエメリッヒがその最右翼だが、今回は脚本が踏ん張った。さらに、脇役を生かして、それぞれに見せ場を用意した。これも脚本が頑張った。
 その脚本家はジェイムズ・ヴァンダービルト。『ゾディアック』を書き、、その後、『アメイジング・スパイダーマン』を担当し、続編も、色々と物議を醸しているリメイク版『ロボコップ』もやっている男だ。『ダイ・ハード』がもの凄い好きなんだというラヴレターのように、あの作品から引っ張ってきてアレンジしている。主人公は白いタンクトップになるし、外の相棒とのやりとりはあるし、第九ならぬ第五が流れるし、危機の中でもぼやいたり笑いを加えたりしてくれるし、突入を屋上からのロケット砲ではばむし……。
 マネというだけでなく、オリジナル要素もしっかりしている。特にレイチェル・ワイズの子どもの頃みたいな顔をした娘が主人公以上に場をさらっている。『ダイ・ハード』でいうところの奥さんの役+α。いやあ、伏線っていいものですね。

 残念なのは、いまいち締まらない演出と、いまいち盛り上げきれない音楽。これがもう少しなんとかなっていたら、傑作になっていたかもしれない。
 とにかく、本家が力押しでキャまで変わってしまった『ダイ・ハード』の遺伝子を受け継いだ作品なので、アクション映画ファンは『ダイ・ハード1・5』くらいの気持ちで観るといい。

 ところで、奇しくも、同時に観た『スター・トレック:イントゥ・ダークネス』のピーター・ウェラーと同じような役回りで、顔も似ているジェイムズ・ウッズが出ていたのが面白かった。

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コメント

エンドしたりダウンしたり忙しいホワイトハウスですが、これはなかなかよさそうなので見に行ってもいいかな。本家の「ダイハード」があの有様ですし。それにしても「伏線? それ食えるの?」には笑いました。

投稿: 通りすがり | 2013年8月26日 (月) 15:50

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