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2012年8月14日 (火)

トータル・リコール

Totalrecallpトータル・リコール

 フィリップ・K・ディックの短編『追憶売ります』の映画化というよりは、ポール・ヴァーホーベン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『トータル・リコール』のリメイク。ダン・オバノンとロナルド・シャセットのオリジナル脚本を『リベリオン』のカート・ウィマーが脚色して、『アンダー・ワールド』のレン・ワイズマンが監督した。シュワルツェネッガーが演じた主人公をコリン・ファレル、シャロン・ストーンが演じた妻役を監督の妻ケイト・ベッキンセール、レイチェル・ティコティンの役をジェシカ・ビールという配役。他にジョン・チョー、ビル・ナイなど。

 なんというか、『プロメテウス』のオリジンである『エイリアン』同様、今回もオリジナルの脚本をやったダン・オバノン&ロナルド・シャセットのSF的なセンスを思い知らされた。しかし、こっちはそれなりに頑張っている。舞台設定はがらりと変えているが、それ以外の基本的な設定はほぼそのまま。舞台を変えたことによって、トンデモな展開はなくなったが、アクションは盛りだくさん。そのほとんどを担っているのが監督の嫁→鬼嫁(と字幕でも書いてあった)である。オリジナルであっさり退場したシャロン・ストーンの分までしつこく襲ってくる(オリジナルでいばストーンとマイケル・アイアンサイドの役を一緒にした立ち位置になる)。彼らが駆け回る世界ってのが昔夢想したような宙に浮いた磁力カー、縦横無尽に移動するエレベーター、地球を貫いた(!)シャフト。それを道具として使い切ったアクションは見応えがある。細かいシーンでいえば、路面に落ちた拳銃を拾おうとしたら、上を走りすぎた磁力カーが拳銃を吸い寄せて走り去ったとか(路面に磁力はないのかという突っ込みはしない方向で)。さらにオリジナルにあったシーンを別のシーンで使ったり、同じようなキャラや小道具を登場させたり、オマージュも多い。
 ところで、世界はふたつに分かれているのだが、労働者が多い地域はまんま『ブレードランナー』な中華・日本語のネオン、雨、傘というヴィジュアル。確かに影響は大きいとはいえ、ここまでそっくりなのはあんまりないのでは? コンセプトデザインは『ID4』や『ダイハード4』のパトリック・タトポロス。

Rhino5_nera_0 拳銃好きとしてはキアッパ・ライノが登場したところに反応してしまった。リボルバーだが、銃身が下にあるタイプ。シリンダーの上に来る弾丸にハンマーを当てて発射するのが通常のリボルバーだが、これは下に来る弾を発射する。その分、反動を抑えられるという。カッコイイよね。

『レベリオン』などのB級SFアクション好きなら必見。

Totalrecallsoundtrackトータル・リコール(2012)
TOTAL RECALL

Total Recall (Original Motion Picture Soundtrack) - Harry Gregson-Williams

 サントラ。
 音楽はハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。1曲目のタイトルがオリジナル版のジェリー・ゴールドスミスと同じ"THE DREAM"という辺り、狙ってるな。しかし、スコアはオケと打ち込みをメインにしたいつものHGWのアクションスコア。打ち込みリズムとパーカッション、ノイズ多すぎかな。いつも思うが、この手のアクションスコアはテンションがいつも同じ。静かなところとアクションとふたつしかない。アクションでもストーリー上重要なところとそうでないところや、人物の感情の変化でテンションや表現が変わってくるはずだが、この手のスコアはほとんど同じ。音楽でも燃えさせてくれよ。
 ダウンロードとAMAZON.COMのCD-Rのみ。

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