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2011年8月 9日 (火)

モールス

Let_me_in_ver5モールス
LET ME IN

 スウェーデン映画『僕のエリ』のハリウッド版リメイク。監督は『クローバーフィールド』のマット・リーヴス。主演は『キック・アス』のクロエ・グレイス・モレッツ。日本での公開も始まったのだが、その前に買っていたBDをようやく観られた。
 オリジナル版の感想はこちら。コメント欄にネタバレ(というか、邦題の問題か)があるので気をつけて。下の感想も少しバレがある。

 非常に出来はいい。しかし、なんというか、雪が冷たくない! いかにも偽物臭いのだ。オリジナル版にあった雪に覆われて荒涼とした町の雰囲気が少年の孤独感を高めていたのに、これじゃ珍しく雪が積もった程度の印象になってしまう。あと、わざとか?と思うほどチープな部分もあり、少し興ざめしてしまった。ホラー部分の重要なポイントなのに……。
 クロエ・モレッツは非常にいい。オリジナル版の主役との比較をする向きもあるだろうが、設定が違うのだから、雰囲気なども当然違ってくるので、比較は無意味だろう。

 原作とオリジナル映画版でのエリの性別問題はリメイク版ではカットしてある。ハリウッドではあの設定は無理だろうと思っていたし、原作は別にしてオリジナル版での描き方は中途半端だと思ったので、この変更はありだと思う。オリジナル版は原作の色々な要素をなるべくカットせずに入れようとしたせいでわかりにくくなっているし、余計な見方をしてしまう(例えば主人公の父親がゲイに見えてしまったり)からだ。原作者が脚本を書いたために取捨選択が上手くできなかった可能性もある。その点、リメイク版はバッサリやっている。その分、失われたものもあるし、わかりやすくなったものもある。それは仕方がない。が、一本の映画として見た場合、まとまっていればよいのではないか。設定だけ借りたようなリメイクが氾濫している中で、これはきちんと仕上げた映画になっている。

Let Me in

■AMAZON

 サントラ。音楽は『LOST』や『スター・トレック』などの売れっ子マイケル・ジアッキーノ。オリジナル版のスコアはひたすら透明なメインテーマが繰り返し流れるところが印象的だったが、ジアッキーノのスコアは少し方向性が違う。しかし、ラストだけはオリジナル準拠で美しい。そのメロディが本編に生かされなかったのが残念。

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