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2011年6月 1日 (水)

LA-LA LANDの新譜2011/06/08

 LA-LA LANDの限定盤。

Breakdownブレーキ・ダウン(1997)
BREAKDOWN

■LA-LA LAND
■@TOWER

 脚本も担当しているジョナサン・モストウ監督の出世作。東海岸からカリフォルニアに車を走らせている夫婦。いきなり車が故障して、通りがかった車に妻を近くのダイナーに送ってもらった後、夫は故障を直して後を追う。しかし、妻はいず、誰も知らないという。パニックに陥る夫をさらなる衝撃が襲いかかる。冴えない夫役のカート・ラッセルが徐々にスネークに戻っていく(^_^;)のが見物。タイトルは「故障」と「交渉決裂」というダブルミーニングなのだろうが、この邦題では「ブレーキが止まらない!」みたいな感じだよな。
 音楽はベイジル・ポルデュリス。元々は監督の学生時代からの友人だったリチャード・マーヴィンが担当するはずだったが、無名だったためスタジオがポルデュリスを推したらしい。が、最初にポルデュリスが書いたスコアは従来からの骨太なオケスコアで、これはリジェクトされてしまった。そこでカントリー調を取り入れたサスペンススコアを書き直したという曰く付き。
 で、今回は初サントラ化というだけではなく、3枚組で1枚目には実際に映画で使用されたバージョン、2枚目にポルデュリスの没バージョン、3枚目に別バージョンを収録した豪華版。曲目を見てみると、映画使用バージョンはポルデュリスだけでなく、マーヴィンの没スコア、ポルデュリスのアシスタントであるエリック・コルヴィンなどの混成。まるでRCのような入れ子状態。2枚目は100%ポルデュリス。完成に至るまでにどんな複雑な状況があったかは、ライナーノートにジェフ・ボンドによる解説があるので楽しみにしたい。
 限定3000セット

追記:解説によれば、伝えて聞いていたものとは少し事情が違うようだ。まずポルデュリスが彼らしい骨太スコアをつけたが、より現代的なスコアを要求したスタジオと監督に応えてポルデュリスとアシスタントのエリック・コルヴィンが書き直した。一部にパーカッショニストのふたり(スティーヴ・フォーマンとジュド・ミラー)のアイディアが取り入れられたので、作曲にもふたりの名前がクレジットされている。さらにリチャード・マーヴィンが雇われて、一部の曲を書き加えて編集されて使用されている。1枚目の使用ヴァージョンにはこの5人のスコアが収録されているということだ。
 ピアノなどでモチーフを監督に聞かせて説明する昔のやり方と、シンセモックアップを作ってひとつひとつ絵に当てはめていく現在のやり方の違いが端的に表れた例だろう。そういう意味で、映画音楽に興味がある人には興味深いアルバムだ。
 個人的には映画使用ヴァージョンは一部を除いてほとんど惹かれなかった。2枚目の没ヴァージョンこそポルデュリスに望むスコアだ。

XrayX線の眼を持つ男(1963)
"X": THE MAN WITH X-RAY EYES

■LA-LA LAND
■@TOWER

 ロジャー・コーマン監督によるSFサスペンス。視力向上の実験をした科学者の目が次第に物を透過してしまうようになり、さらに……。
 音楽はレス・バクスター。3話オムニバス『黒猫の怨霊"TALES OF TERROR"』(1962)から『怪異ミイラの恐怖“Morella”』のスコアも収録。初サントラ化。
 限定1200枚

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