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2011年5月24日 (火)

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉

Pirates_of_the_caribbean_on_strangeパイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉

 大ヒットしたジャック・スパロウ・シリーズの新しい話。前の三部作はジャックを狂言回しにした若い男女の恋の話だったわけだが、今回はジャックが主役になるのか? とはいえ、ジャック・スパロウはトリックスターであって、ストーリー上の主役にはしない方がいいと思う。なんせ、考えが読めないのだ。コンゲームならともかく、こういう娯楽活劇の場合は、こういう感情移入できない主役で話を作るというのは非常に難しいからだ。

 で、感想だが、なんというか中途半端でごちゃごちゃ。キャラが多くて、観客を引っ張る力が弱い。前三部作のような明確な核――若いふたりの恋物語――がない。それに相当する部分はあるが、印象が薄いし、それが核ではない。幸いジャックも主役ではない。物語上の主役はバルボッサなのだが、それがわかるのは終盤なので、それまでどこに焦点をあわせればいいのか悩んでしまう。海賊だってのにずっとインディ・ジョーンズみたいにジャングル歩いてるのもなんだかなぁ。終盤なんてもろにインディで笑ってしまった。ディズニーらしからぬ人魚の扱いはおもしろかった。

 ところで、監督がヴァーヴィンスキーからロブ・マーシャルに代わったが、特に違いは感じられず。
 2Dで見たけど、特に3Dで見たかったという奥行きのある映像はなかったなぁ。
 恒例、エンドクレジット後のおまけもあるが、これで続きを作るつもりなのかどうか……。そうなると、次はジャックが主役になってしまうのか? ちと不安。

 追記:カメオで出演のビッグスターふたり。特に女性の方はあんなバカな役をやるとは。

Piratescaribbean4パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
PIRATES OF THE CARIBBEAN: ON STRANGER TIDES

■AMAZON

 サントラ。
 音楽は同じくハンス・ジマー。男女ふたりのアコースティックギターユニット、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラが5曲で参加。スコア11曲45分とリミックス7曲32分収録。サントラとしての出来はシリーズ最低。ほとんどアコギのみかと思える曲もあったが、劇中ではまったくと言っていいほど使われてない。そのくせスコア部分の半分以上を占めているし、そのテクノリミックスはくだらない。新たに加わった人魚のモチーフと黒ヒゲのモチーフは印象的なんだが……。 

生命の泉

著:ティム・パワーズ
訳:中村 融
刊:早川書房

■AMAZON

 原案になった小説。原題は"ON STRANGER TIDES"なので、映画の原題と同じなのがわかる。

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コメント

私も観た時にロドリゴのあの曲何処にあったかなと思っていたのですが劇中で登場していませんでしたか。てっきり、私が気付いていないだけかと思っていました。
でも、そうすると余計サントラに収録の意味が分かりませんね。
(本編で使用されたけどそのシーンは編集でカットにでもなったのでしょうか?)

投稿: ジグソウ | 2011年5月24日 (火) 22:22

少しは使われていた記憶がありますが、半分くらいあったのにあれじゃ意味が不明ですよね。話題作りとしても成功しているとは思えないし。

投稿: SOW | 2011年5月24日 (火) 22:32

半分くらい使われていたんですか。アンジェリカのテーマ?は分かりましたが他は気付きませんでした・・・。
話題作りという事に関して、私は全然知らないのですがロドリゴってそっちの方面では有名なグループなんですかね?
サントラのジャケが出た時に誰なんだろうと調べたのですが、男女のギタリストコンビでしたよね?
ロドリゴのサントラ収録曲は曲としては好きですが、本編で印象に残っていないですしサントラでジマー曲と一緒に聞くと違和感は拭えないですよね。
スペイン(またはペネロペ)だからギター何でしょうが、ギター以外の楽器やメロディでスペインって表現するのは難しいのでしょうか?


投稿: ジグソウ | 2011年5月24日 (火) 23:21

ほとんど使われてませんって。半分ってのはサントラの半分がギター導入曲って意味です。
ロドリーゴ・イ・ガブリエーラはスパニッシュギターの分野では有名なデュオですが、一般的な知名度としてはそれほどじゃないですね。スペインというと真っ先に思い浮かぶのがスパニッシュギターですから、導入自体はいいんですが使い方がねえ。ゴールドスミスの『アンダーファイア』くらいオケとギターが火花を散らしてりゃ文句なかったんですけど。

投稿: SOW | 2011年5月25日 (水) 09:53

あ、やはり殆んど使われていないんですか。間違い失礼しました。
確かに、「アンダーファイア」位でしたら誰も文句は無いでしょうがあのようなスコアはなかなか新作で聞けないですよね。
まぁ、それよりも必要の無いテクノリミックスがサントラに収録されている方意味が分かりませんよ。
リミックスこそ、リリースしたいのでしたらダウンロードにすればいいような。

投稿: ジグソウ | 2011年5月25日 (水) 22:16

ロドリーゴ・イ・ガブリエーラは個人的には好きで、彼らのオリジナル・アルバムはいくつか聴いていました。

超絶スピードの弦だけでなく、ギター本体もバシバシ叩きながら激しい演奏をしていてアコギでロック!というかライブでも客も一緒にノリノリな感じなので、場面によってはギターのみでもアクションシーンに使えるんじゃないか、というくらいなんです。いや、まあそれはちょっと大げさですが。

なので、てっきり例で挙げられた『アンダーファイア』じゃないですが、アクションシーンでもオケとの超絶技巧ギターバトルが聴けるかと思ったのですが、聴いてみるとまったりとした曲ばかりで、これじゃ彼らを起用した意味ないじゃん!とがっかり。これは譜面を忠実に演奏したのならジマーの曲のほうの問題ですかねぇ。まったりとした曲だって、もちろん必要に応じてあっていいけれど、アーティストから期待される演奏をさせないんじゃ、何のための起用なんだか、です。

投稿: たけちゅー | 2011年5月26日 (木) 12:35

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「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉 」★★★ ジョニー・デップ、ジェフリー・ラッシュ、ペネロペ・クルス、 イアン・マクシェーン、ケヴィン・マクナリー、 キース・リチャーズ、サム・クラフリン 出演 ロブ・マーシャル監督、 115分、2011年5月20日公開 2011,アメリカ,ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (原作:原題:Pirates of the Caribbean:On Stranger Tides )                     →  ★映画のブログ★... [続きを読む]

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