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2010年7月12日 (月)

ぼくのエリ 200歳の少女

Let_the_right_one_in_ver3ぼくのエリ 200歳の少女(2008)
LET THE RIGHT ONE IN

 スウェーデンのホラー映画。例によって、邦題はどうしようもないなぁ。特に後半。
 7月10日から東京を皮切りに単館公開中。詳しくは公式サイトで。現在、アメリカで10月公開を目指して製作中のハリウッドリメイクがなければこっそりDVDスルーだっただろうなと思う。リメイク版は『クローバーフィールド』のマット・リーヴス監督、音楽は『カールじいさんの空飛ぶ家』でオスカーを獲ったマイケル・ジアッキーノ。JJエイブラムズの企画物だった前作とは違い、監督としての力量が試される。アメリカタイトルは"LET ME IN"――ちょっとそのものずばりすぎ。
 12歳の少年オスカーは3人組からことある毎にいじめられる。夜中にナイフを持ち出して木に斬りつけたりして発散するしかできない。ある夜、隣に引っ越してきた少女エリと出会う。エリは父親らしい男とふたりで、なぜか部屋の窓は段ボールでふさいである。そして、事件が起こる……。
 ギレルモ・デル・トロ絶賛というのもよくわかる。確かにどこか似た雰囲気がある。特に初期作品。どちらも予算と技術がないのを見せ方で工夫しているところも同じ。それが想像を膨らませることにもなり、見せすぎに寄るげんなり感はない。ハリウッドリメイクがどうなるのか、ここが一番の不安。吸血鬼物のセオリーもありつつ、それだけではないところがあり、ふたりの交流も上映時間の割りに丁寧に描いてジュブナイルの趣もある。でも、血は結構出ます。実に良作。

 あ、妙なボカシには幻滅したけどな。笑わすつもりか、アレ?

 さて、結末は予想どおり。一瞬、一番イヤ~なラストになるのかと期待したが、よかったよかった(^_^;)

 ――なんだけど、子供の純粋な恋の物語じゃないんだろうなーと思うのは俺が汚れているせいか? でも、悪女の話だと考えた方がわかりやすいけどね。

Lettherightoneinぼくのエリ 200歳の少女(2008)
LET THE RIGHT ONE IN

■MOVIESCORE MEDIA
■SAE
■@TOWER
Let

 オリジナルのサントラはマイナー映画を積極的にリリースしているMSMから発売済み。タワレコのサイトに限定とあるが、CDは限定ではない。
 音楽はスウェーデン人のヨハン・セーデルクヴィスト。音楽だけでも北欧の冴え冴えとした風景と、ホラー描写が見えてきそうなスコア。映像同様に抑えめで、エリのテーマが特に美しく、切ない。このメロに引きずられると、エリの立場がどっちなのかわからなくなったりする。

MORSE〈上〉―モールス (ハヤカワ文庫NV)

著:ヨン・アイヴィデ リンドクヴィスト
刊:早川書房

■AMAZON

 原作小説。これが第1作ということらしい。
 邦題の意味がわからなかったが、映画を見たらわかった。なるほど。多分、もっとその辺りを書き込んであるんだろうな。

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コメント

ネタばれ注意

日本公開版のボカシで解らない重要な事があります。

ボカシが無くても、良く解らないらしいですが。

エリは男の子で、去勢された痕がボカシで消されています。
これでは、違った感想を持ってしまいます。
映画を配給するって、難しい事なのでしょうか?

投稿: ヨッちゃん | 2010年7月17日 (土) 21:58

>ヨッちゃんさん
 コメントありがとうございます。邦題がどうしようもないと書いているように、一応知ってはいるんですよ。ボカシを見ても解釈が何通りか考えられるので、あえて触れないことにしました。原作でははっきり書いているようですが、まあ、映画と原作は別物ということで。

投稿: SOW | 2010年7月17日 (土) 22:36

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