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2010年4月13日 (火)

オールタイム・ベスト 映画遺産 映画音楽篇

オールタイム・ベスト 映画遺産 映画音楽篇

監修:賀来卓人、前島秀国
刊:キネマ旬報社

 ■AMAZON

《キネマ旬報》創刊90周年を記念して、『オールタイム・ベスト 映画遺産』という一連のムック本が出版されている。これまでに洋画篇、邦画篇の2冊が出ているが、今回は映画音楽篇。
 内容はこんな感じ。
 ランキング発表 映画人・評論家・作曲家が選ぶ「映画音楽が心に残る映画」ベスト20
 ジャンル別映画音楽ベスト(アクション・SF・戦争映画/ドラマ・コメディ映画/サスペンス・ホラー・ファンタジー映画/ミュージカル・音楽映画/西部劇・時代劇)
 好きな映画音楽作曲家ベスト10
 映画音楽作曲家名鑑(約250名の映画音楽作曲家のプロフィールを掲載)
 作曲家インタビュー 久石譲/冨田勲
 映画監督が考える映画音楽とは 崔洋一監督インタビュー
 コラム 映画音楽の歴史
『キネマ旬報』創刊90周年記念イヴェント(細野晴臣グループ&といぼっくす「映画を聴きましょう」ライブ誌上レポート)

 最もページを割いているのはベスト。ジャンル別にしているのは新しい。投稿者に大谷幸、大島ミチルなど作曲家がいるのが嬉しい。あの人ならそうだよねとか、佐藤直紀が挙げているのを見て、やっぱりそうなんだと納得したりね。
 ただ、映画にしても小説にしても同じだが、オールタイムベストでは結果がいつもほとんど同じになってしまうので、年代別にやらないと埋もれてしまう作品があまりにも多すぎると思う。確かに下位の作品もリストには載っているが、果たしてどれくらいの読者がすべてに目を通すか。よほどのファン以外は上位10作品くらいを見て終わるんじゃないか。投稿者に負担がかかるが、せっかくの記念事業なのだから、年代順リストを作って配布するくらいの気合いが欲しかった。いや、無茶だとは思うけどね。

 他に映画音楽各賞データがあるが、グラミー賞がないのは片手落ちでは? それにこういうデータはネットで簡単に見られるし、うちのサイトでも(現在ページを再構成中)見られるので、あまりありがたみはない。あくまでもおまけ。

 ところで、久石譲のインタビューでは前から何かおかしいと思っていたことがわかった。「(映画音楽のタイプを三つにわけて)第1のタイプは、ハリウッド映画に象徴される”テーマ主義”。『スター・ウォーズ』のように、登場人物ごとにテーマをあてはめながら、画面をわかりやすくしていく手法です。―中略―第2のタイプは”メインテーマ方式”あるいは”ライトモティーフ方式”と呼ばれるもの。」えーっと、一般的な理解とは違うと思うんだが……。

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