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2010年4月23日 (金)

ウルフマン

Wolfman_ver4ウルフマン

 ロン・チェイニーJr.が演じた古典ホラー『狼男』を、『ロケッティア』などのジョー・ジョンストン監督がリメイク。主役にベニチオ・デル=トロ、アンソニー・ホプキンス、エミリー・ブラント、ヒューゴ・ウィーヴィングなど。
 19世紀末イギリス。兄が失踪したとの連絡を婚約者から受け取った主人公はロンドンから帰郷する。母を亡くすという幼少時のトラウマから疎遠になっていた父と婚約者が屋敷にいたが、兄は前日に死体となって発見された。殺害犯を探す主人公は満月の夜、ジプシーの集落に行き、謎の獣に襲われる……。
 試写時に不評で、再編集と音楽の差し替えがあったかと思えば、また音楽が元に戻されたりしてゴタゴタしていたが、大体こういう場合は芳しくないものと相場が決まっている。出来の悪さを音楽のせいにしたって本質が変わるわけはないのだ。実際、製作費8500万ドルに対して、アメリカでの興収は6000万ドルと惨敗に終わっている。
 で、実際に中身はどうなのかというと――。
 元々、狼男というのは単独ではおもしろい話にしにくい。なんせ、主人公は普通の人間で、人狼にかまれて不本意にモンスターと化して人を襲い、最後には殺されてしまう悲劇なんだから、爽快感もない。『狼男アメリカン』はブラックユーモアを入れて悲劇性を強調したが、話としては同じ。『ハウリング』は新しい視点で描いて、それなりに成功していた。今回はというと、父親がアンソニー・ホプキンスということで想像していたとおりの展開になって笑ってしまったというところか(^_^;) 一般受けはしないだろうなぁと思うが、これはこれであり。もう少しモンスターの悲哀があってもいいとは思うのだが、それより先に別の物語に変わってしまったからなぁ。
 それと、今回はとにかく人が死ぬ。血も噴き出し、内臓も飛び出す。殺し方もジェイソン並。スプラッターのつもりでどうぞ。
 特殊メイクと狼男のデザインはリック・ベイカー。『狼男アメリカン』に近い変身シーンはCGIのおかげでさらにスムーズになっている。CGIでもセンスある使い方をすればこれだけ肉感的になるんだな。

ウルフマン
THE WOLFMAN

■AMAZON

 音楽はダニー・エルフマン。既報のとおり、試写の不評から『アンダーワールド』のポール・ハスリンガーに交代したが、結局元に戻った。その代償として、編集し直された部分はコンラッド・ポープが書き直しているが、サントラにはその部分はない。エルフマンは『アリス・イン・ワンダーランド』にかかっていたために手が割けなかったのだ。

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