« 映画ネタ42 | トップページ | FSMの新譜2010/01/15 »

2010年1月13日 (水)

第9地区&9

 日本公開が遅いのでアメリカでは先にDVD&BDが出てしまいましたよという、9のつく2本。

District_nine_ver14第9地区

 ピーター・ジャクソンが見出したSFX畑出身、若干30歳の新人監督ニール・ブロンカンプによる初長編。2005年に製作した短編"ALIVE IN JOBURG"を長編化したもので、ピーター・ジャクソンはそれを見て才能を見抜き、マイクロソフトのXBOX用ゲーム『HALO』の映画化プロジェクトの監督に抜擢したものの、莫大な製作費に映画会社が撤退して宙に浮いてしまった。そこで、本作の製作に切り替えたという。こちらは製作費3000万ドルと、この手のSFXが多い作品としては低予算ながら、1億1500万ドルを超える興収を上げた。
 簡単に言えば、エイリアン版アパルトヘイト。エイリアンの船が南アフリカのヨハネスブルグ上空にやってきた。彼らは船が故障し、難民としてこの地に留まることを希望し、地球側はこのエリアを第9地区として隔離することにする。物語はこの地区を管理しているMNUという組織が一部地域のエイリアンを退去させようとしたことに端を発する騒動を、フェイクドキュメンタリーの手法で描く。もっとドキュメンタリーっぽいのかと思っていたら、完全な娯楽作品だったので驚いた。ただ、グロいのと汚いのがイヤな人にはまったく勧められないのだが……。ここらへん、ピーター・ジャクソンの趣味も入ってるような気がする。様々な過去の娯楽映画の要素が詰め込まれているのも見所。タイトルを上げるとストーリーがわかってしまうが、物語やキャラなどにちりばめられている。かといってただのパロディ、オマージュではなく、きちんとまとまっている。これは監督の才能だろう。次回作が楽しみだ。
 ところで、ラストはてっきりドドンとあれがくると思ったんだけどなぁ……。
 日本公開が待たれていたが、ようやく4月公開が決まった模様。

District9_2DISTRICT 9

Clinton Shorter - District 9 (Original Motion Picture Soundtrack)

 サントラ。iTUNES。スコアはオリジナルの短編でも音楽を担当していたクリントン・ショーター。今時のオケと打ち込みという作風なので、RC一派のようにも感じられるがそうではない。オケはプラハ市響。指揮はアダム・クレメンスというSILVA SCREENとTADLOWの再録でお馴染み。アフリカンパーカッションと女性コーラスは舞台がアフリカだけに当然の配置。



Nine_ver29

『第9地区』と同じく、若手新人監督が有名監督に見出された作品。こちらはティム・バートンと『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベドフが若手シェーン・アッカーの2005年に製作した短編を見て、長編化に手を貸した。実写ではなく、フルCGIアニメなので予算的にはどうしても高くなり、3300万ドル。たいしてアメリカの興収は3000万ドルに達せず、興行的には失敗に終わっている。全世界&DVDでなんとかペイするレベルか。
 世界が崩壊した後、麻布で造られた9体の人形が機械とサバイバルするという、人形版ターミネーター的未来。小さな人形であることを生かしたデザインや描写、レトロフューチャーな世界観はとてもいい。ダイナミックな動きなど、アニメとしてのレベルも高い。しかし、ラストを含めてちょっと待てという個所があり、観客から文句のひとつも出てくるのは仕方がないだろう。『第9地区』も突っ込みどころが多いんだが、ラストはビシッと決めてくれたからなぁ。そこが弱いところ。イライジャ・ウッド、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー、クリスピン・グローバー、マーティン・ランドーなど豪華な声優陣も頑張っているのだが……。上映時間が80分と短いので、DVDなどで観る分には手頃。

9

■AMAZON

 サントラ。メインテーマをバートンの盟友ダニー・エルフマンが手がけ、『スパイダーマン3』で追加音楽を書いたデボラ・ルーリーが担当。エルフマンの曲はおなじみのドコドコしたリズムで、新味はないが、作品にはあっている。スコアもそれを生かしてなかなか派手にやっているのだが、エルフマンの色が強く出すぎて、ルーリーの特色がわからないまま。これから期待したい。なお、本編には流れないが、予告編で効果的に使われたCOHEED AND CAMBRIAの"WELCOME HOME"も収録されている。

 この2作品はBDで見たのだが、BDのオーディオはDTS-HDでの収録とDOLDY DIGITAL 2ch。うちの古いAVアンプでは対応できないので、サラウンドで観られなかったのが残念。

|

« 映画ネタ42 | トップページ | FSMの新譜2010/01/15 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

失礼いたします。
[DISTRICT 9] サウンドトラック、U.S.Amazonで売っていましたよー
どうでもいい話かもしれませんが、通りすがりに書かせて頂きました。

投稿: ssgr | 2010年1月28日 (木) 12:18

書き込みありがとうございます。以前サントラのみの紹介した時、AMAZON.COMのリンクも貼っておりました。ただし、CD-Rなんですよね。

投稿: SOW | 2010年1月28日 (木) 12:33

あ、そうですよね。アマゾンがCD焼いてジャケをプリントアウトして売ってるんだなー、という商品が届いて、ちょっと受けました(笑

投稿: ssgr | 2010年1月29日 (金) 13:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73118/46848548

この記事へのトラックバック一覧です: 第9地区&9:

« 映画ネタ42 | トップページ | FSMの新譜2010/01/15 »