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2009年7月20日 (月)

サマーウォーズ

Summerwarsサマーウォーズ

『時をかける少女』で一般にもブレイクした細田守監督の新作。予告編からは『デジモンアドベンチャー』の映画版『ぼくらのウォーゲーム!』の一般向けリメイクという感じだったが、確かにそれをパワーアップし、デジモンをなくしてより現実的に描いた物になっている。仮想世界に乱入した何かが現実に影響をもたらすという基本はそのまま(というか元ネタであるタイトルそのままのあの映画でもあるんだが)。仮想と現実の関係が違うくらいだ。そこに田舎の大家族というモチーフを持ち込み、主人公の成長を描く。だから、オリジナリティという面では劣ってしまうのは仕方ない。なんせ、ストーリーは細部まで同じ(かなり細かいところまで対応している)だし、ラストの演出もほとんど同じ。相違点を探す方が難しい。脚本家こそ違うが、これは細田監督の同じアイディアを別にアウトプットした双子と考えた方がいいだろう。そして、考えてみればデジモンから9年。リアルタイムで見ていた小学生も二十歳になっている頃だ。世代をまたぐリメイクもありだろう。昔観て感動した人は今回も感動するだろうし、観ていない人も問題なく入り込めるだろう。当たり前だが、デジモンの設定をまったく知らない人にはこのリメイクの方が敷居が低い。
 それはともかく、単体として観ても、とても好きな作品だ。要素が多くて、見終わった人がそれぞれ自分なりの見方ができるだろうし、主人公も見方によっては複数いるだろう。ジャンル分けも難しい。SF? 科学? 家族? 青春? それはともかく、要は婆さまですね。何気なく(でもないか)流れていたどこかで聞いたようなニュースがからんできて、しかも、コ*コ*なクライマックスも素晴らしい。
 声もおおむね頑張っていたと思う。ヒロインの声がどこか聞き覚えがあると思っていたら、現在NHKで放映中の『ふたつのスピカ』の主役だった。名前覚えてなかったわ。しかし、この配役、ある意味確信犯的?
 ひとつ注文をつけるなら、主人公が数学オリンピック日本代表に落ちた理由をさらっと説明して欲しかった。自分に自信がないのはわかるが、なぜ実力が発揮できなかったのがわかると、成長の度合いがはっきりとわかると思うのだが。
 8月1日の映画の日から公開。試写では拍手も起きていたので、なんとか成功して欲しい。

追記:田舎の大家族といやぁ、うちも父方(母方もそうだな)の親戚が全員集まればあれくらいになるんだよなぁ。家のイメージとしては母方の方が近い。だから、あの雰囲気はよくわかる。本家と分家の微妙な距離感とか、本家の嫁の気苦労とか。脚本家がよくわかっている。

追記2:クライマックスに関しては、デジモンの方がおもしろい。世界中からの応援メッセージという形は同じだが、善意が邪魔になり、それを逆手にとっての逆転勝利というデジモンに比べると、単純な善意にしてしまった本作はどうも物足りないのだ。

サマーウォーズ

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 こちらはサントラ。音楽は『踊る大捜査線』で有名な松本晃彦。オープニングのノリの良さ、クライマックスの感動を上手くサポートしていたのが印象的。しかし、メインテーマが久石譲っぽいなぁ。
 なお、山下達郎の主題歌『僕らの夏の夢』は未収録。

僕らの夏の夢

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 主題歌のシングル。『ミューズ』とのカップリングで8月19日発売。

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