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2008年8月の記事

2008年8月30日 (土)

エル・シド

Elcidエル・シド
EL CID

■TADLOW
■TOWER

 サミュエル・ブロンストンが1961年に製作した超大作史劇。スペインの英雄エル・シドの生涯をチャールトン・ヘストン、ソフィア・ローレン主演で描いた作品。『ベン・ハー』の3年後に製作されただけあって、製作費や上映時間などすべてにおいて匹敵する規模。
 音楽は『ベン・ハー』と同じくミクロス・ローザ。史劇としてはこの2作の他に『クォ・ヴァディス』と『キング・オブ・キングス』の4作が有名だが、『エル・シド』だけはキリストと無関係なために組曲やアンソロジーでは除外されてしまうことも。公開時に出たサントラはCD化もされていたが、すでに廃盤で、ニュージーランド・シンフォニーによる再録音も廃盤。しかも、3時間以上の映画なのにサントラに収録されたのは40分以下。他の3作が完全盤サントラが出たり、組曲が出たりするのと比べて不幸である。
 今回のCDは再録音専門企画会社TADLOWの製作で、SILVA SCREENが販売する。プラハ市フィルが演奏している。CD2枚に150分近いスコアを収録した完全版。さらにもう1枚にはボーナストラックと、『深夜の告白』組曲や録音風景のビデオなども収録している。
 こちらで詳細と、サンプルが聴ける。

2014年10月24日追記:3枚組の1年後に2枚組で再発されたが、この度、3枚組を再発売することになった模様。売れているならいいことだ。

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2008年8月28日 (木)

THE FLY THE OPERA

 デイヴィッド・クローネンバーグ監督の『ザ・フライ』を元にしたオペラが上演されている。現在パリで、来月にはLAで。公式サイトはこちら
 もちろん、音楽は映画同様ハワード・ショアで、衣装は監督の妹デニース・クローネンバーグ。他のスタッフも映画界の一流どころ。
 こちらで動画が見られる。ただし、記事はフランス語。いやあ、ホントにオペラだね。ブランドル・フライが歌ってるよ……。

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2008年8月26日 (火)

APPALOOSA

Appaloosa_2APPALOOSA

 日本未公開に終わってしまった傑作"3:10 TO YUMA"に続いて、アメリカではまた西部劇が10月に公開される。これも多分日本に来ないんだろうなと、一応情報を見ていたら、これって『アパルーサの決闘』じゃん。《スペンサー》シリーズのロバート・B・パーカーが書いた2作目の西部劇小説である。
 監督はエド・ハリス。『ポロック 2人だけのアトリエ』(ちなみにこの作品はエド・ハリスがアカデミー賞主演男優賞候補になり、助演女優賞を獲得している)に続いて監督2作目になるが、実話ベースの伝記物と違って、こちらはエンタテインメントである。エド・ハリスとヴィゴ・モーテンセンが保安官とその助手という主演を演じ、悪役の牧場主にはジェレミー・アイアンズ。他にランス・ヘンリクセン、レニー・ゼルウェガーなど。ポスターのハリスがもう少し若い頃のイーストウッドみたいに見えるなぁ。音楽は前作でも組んだジェフ・ビール。
結構な娯楽作に見える予告は公式サイトか、こちらで。

アパルーサの決闘

amazon

 これが昨年邦訳された原作。ハードボイルドの文体で西部劇をやってのけた感じ。
 西部劇のエッセンスをまとめたような話なので、映画にはもってこい、途中までは。後半の展開は娯楽としてはどうなんだと思うが、さて、映画ではどうするのか?

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FIRST OLYMPICS: ATHENS 1896

 INTRADAの新譜。

AthensTHE FIRST OLYMPICS: ATHENS 1896

■INTRADA

 1984年製作の5時間ものTVミニシリーズで、近代オリンピック最初の大会を描いたもの。ブルース・ブロートンによるスコアはエミー賞受賞で、初サントラ化。2枚組で、1枚目はオリジナルスコア。2枚目はブロートンによるソースミュージックと、プロデューサーによるデモを収録。限定2000セット。

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2008年8月25日 (月)

アイアンマン

Iron_man_ver3アイアンマン

 試写が当たったので、公開より1ヶ月早く観られることになった。とはいえ、アメリカ公開からすでに3ヶ月。来月にはDVDもリリースされてしまうというタイミング。
 マーヴェルのヒーローとしてはそれほどメジャーではないアイアンマンだが、非常にしっかりと作られており、話も無理はないし、キャラがどれも立っている。話としてはシンプルだし、もう少し短くできるはずだが、パワードスーツの製作過程がじっくりと描かれているのが、機械いじりが好きな男の子にはたまらないので許す。ロバート・ダウニーJr.のヒーローには似つかわしくないいかがわしさが生かされており、ナイスキャスティング。『インクレディブル・ハルク』のエドワード・ノートンといい、マーヴェルの映画は主役のキャスティングで勝利したも同然。グィネス・パルトロウの年に似合わないそばかすもかわいいし、ジェフ・ブリッジスの悪役ぶりもなかなか。細かいギャグも効いていたし、バランスはいいが、ラストバトルがこぢんまりまとまりすぎなのが不満と言えば不満。個人的には評価の低い音楽もまあ劇中では機能していた。早く続編を作って欲しい。
 エンドクレジット後には『インクレディブル・ハルク』につながるおまけがあるのは、前からの情報どおり。『インクレディブル・ハルク』の時はなかったが、今回はエンドクレジットが始まると、「この後にも映像があります」という字幕が出たために、ほとんどの人が帰らなかった。とはいえ、なんのことか理解できたのは少数派だったろう。ポカンとした空気が会場に流れた(^_^;) 単独の続編を製作してから、アヴェンジャーズにつなげるつもりらしいが、さて、そこまで色々なものがもつか。単独ヒーロー(キャプテン・アメリカやソアとか)で1本ずつ作るとして、それがこけたらどうするのか。観客がそんな長期間興味を持ってくれるか。なにより俳優は大丈夫なのか。

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2008年8月23日 (土)

スーパーマン仕切り直し

 ブライアン・シンガー監督の『スーパーマン・リターンズ』の続編がどうなるか、ずっとワーナーブラザーズは悩んできたが、ついに結論を出したようだ。結論は仕切り直し。これまでの話はなかったことにして、新しいシリーズを立ち上げるということ。『インクレディブル・ハルク』のパターンですな。金がかかりすぎたわりに回収できなかったし、評価もそれほど高くなかったので仕方がない。個人的に『スーパーマン・リターンズ』は評価していないので、それでもいいが。予定されていた"MAN OF STEEL"は消え、監督なども未定のまま、これからプロジェクトを立ち上げる模様。どうやら、同じDCの『ダークナイト』がシリアス路線で成功したので同じ路線にするつもりらしい。そして、マーヴェルの売り方――単独ヒーロー作品を先に複数ヒットさせ、合体させた『アヴェンジャーズ』を製作する――にならって、予定されている『ジャスティス・リーグ』や『バットマンVSスーパーマン』につなげるつもりのようだ。それはそれで問題がありそうな気もするが……。

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2008年8月22日 (金)

映画ネタ18

Night_3★ニューヨーク自然史博物館の展示物が夜に動き出すという大コメディ『ナイト・ミュージアム』の続編が来年5月にアメリカで公開される。タイトルは"Night at the Museum 2: Battle of the Smithsonian"さしずめ『ナイト・ミュージアム2 スミソニアンの戦い』というところか。自然史博物館が改装のために展示物をワシントンDCの倉庫に移すことになるようだ。で、スミソニアンに例のブツが移って、スミソニアンの展示物が動き出すんだろうな。今回も前作の主要キャラと展示物は登場するが、スミソニアンの展示物としてアメリア・イアハートが登場。主人公と恋に落ちるとか。演じるのは『魔法にかけられて』のエイミー・アダムス。飛行機やロケットは勝手に飛ばないんだろうな。

★大ヒットした『アイアンマン』の続編はまだ公式にゴーサインが出ていないが、監督ジョン・ファブローはプレプロダクションに動き出した。公開予定は2010年4月を目指す。

★来年5月公開のロン・ハワード監督の新作は『ダヴィンチ・コード』の原作者ダン・ブラウンの前作『天使と悪魔』。音楽は前作同様にハンス・ジマー。年末には同じコンビで"Frost/Nixon"が公開される。

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2008年8月20日 (水)

映画ネタ17

★ワーナーが『300』のジャック・スナイダー監督で製作し、現在来年3月公開に向けてポストプロダクションの真っ最中のアメコミの傑作『ウォッチメン』が面倒なことに。元々20世紀フォックスに映画化権があり、それが巡り巡ってローレンス・ゴードン(『ダイ・ハード』や『プレデター』などのプロデューサー)の手に行き、今回ワーナーと組んで映画化にこぎ着けた。しかし、売約時にオプション契約があり、20世紀フォックス以外で映画化する場合は買い戻さなければならないという。18日、連邦地裁はそれが有効だと判断を下し、ワーナーが敗訴した。予告を見る限り、出来は非常によさそうなので、なんとか解決して公開して欲しいものだ。しかし、ウォッチメンは誰も見てなかったのね(^_^;)

★来年3月に新作"KNOWING"が公開されるアレックス・プロヤス監督だが、ロバート・ハインラインの短編『ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業』"The Unpleasant Profession of Jonathan Hoag"を脚本・監督して映画化するという。原作は短編集『輪廻の蛇』に収録されている。次回作はブラド・ツェペッシュを主人公にした"DRACULA YEAR ZERO"といわれているので、その次になるのかも知れない。

★スピルバーグ製作、トビー・フーパー監督、ジェリー・ゴールドスミス音楽で大ヒットした『ポルターガイスト』がリメイクされるそうだ。脚本は『ブギーマン』や前述"KNOWING"、『ヒチコックの鳥』のリメイクも手がけているジュリエット・スノーデンとスタイルズ・ホワイト。

★ギレルモ・デル・トロ、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエンがついに『ホビットの冒険』の脚本執筆を開始した。

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ダブル四銃士

4musketeersTHE 4 MUSKETEERS

@TOWER
Matt Dunkley - The 4 Musketeers (Original Motion Picture Soundtrack)

 MOVIESCORE MEDIAからマイナー映画のサントラ発掘シリーズDISCOVERY COLLECTION VOLUME 5としてリリースされたのは2005年のフランスTV映画。3時間半の大作で、おなじみの『三銃士』の映画化。エマニュエル・ベアールが出演していることくらいしかわからない。
 音楽のマット・ダンクリーはクレイグ・アームストロング作品や『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』などでオーケストレイションを担当したり、『ダークナイト』で指揮を担当している新鋭。わかりやすいメロディとフランス映画っぽくないわかりやすいアクションスコア。燃え系好きにもお薦め。オケはチェコ交響楽団で、コーラスとシンセドラムなどを加えている。
 こちらのサイトから試聴、ダウンロード、購入できる。限定1000枚。
 なお、このレーベルは基本的にダウンロード専門で、CDは通常500枚しか製作しないので、1000枚は多い。

4musketeers四銃士

@TOWER

 こちらは1974年のサルキンド親子製作、リチャード・レスター監督の『三銃士』の続編。経費削減のために同時に撮影されたことでも話題になった。『三銃士』はミシェル・ルグラン音楽だが、『四銃士』はラロ・シフリン。『三銃士』は単独サントラが存在したが、『四銃士』は『鷲は舞い降りた』と『さすらいの航海』とのカップリングでしか存在しなかった。今回、7曲15分増えて単独サントラがリリースされた。
 この2作品は軽すぎるんだが、結構好きなのだった。ちなみに15年後に同じ監督・キャストで製作された『新・三銃士/華麗なる勇者の冒険』は原作『20年後』を元にしている。さすがに年寄りばかりで勢いがないんだが、憎めないし、ジャン・クロード=プティの西部劇っぽい音楽は素晴らしい。

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2008年8月18日 (月)

MIRRORS

MIRRORS

amazon
@TOWER

 2003年の韓国映画『Mirror 鏡の中』のハリウッドリメイク。監督は『ヒルズ・ハブ・アイズ』の若手アレクサンドル・アジャ。主演はキーファー・サザーランド。元警官の主人公家族に鏡の向こうの存在が襲いかかる。
 音楽は『パンズ・ラビリンス』のハビエル・ナバレーテ。ホラー映画のスコアがおもしろくなくなったのはいつからだろう。効果音のような不安感を煽る音がメインでメロディがない。80年代のホラー/オカルトに美しくも悲しいメインテーマがつきものだったのと対照的だ。残念ながら本作も同様。『パンズ・ラビリンス』や『デビルズ・バックボーン』で見せた美しさとはかなさはない。まあ、監督も方向性も違うのだから仕方ないが。スペインの作曲家イサーク・アルベニスのピアノ曲"ASTURIAS"をアレンジして使っている部分はなかなかスリリング。それがメインテーマのようになっているのはどうかと思うが。オケはプラハ市フィル。

 ちなみにジョン・ウィリアムス演奏の"ASTURIAS"を紹介。元はピアノ曲だが、ギターアレンジの方が有名。

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SONG OF DRAGON

SONG OF DRAGON
- Mike Remedios The Final

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 先週遊びに行った時に伊藤さんに教えてもらったCD。なんと、あのマイク・レメディオスが再録音したブルース・リー映画の主題歌集! 『ドラゴン危機一髪』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『死亡遊技』『死亡の塔』の主題歌を歌い直しているだけでなく、オリジナルヴァージョンとカラオケまで収録。歌詞もついている。歌って叫んでドラゴン気分! で、マイナーレーベルなんだが、ちゃんと権利クリアしてるんだろうね?

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2008年8月17日 (日)

TRAILERHEAD

TRAILERHEAD/IMMEDIATE

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Immediate - Trailerhead

 予告編用音楽を作曲しているIMMEDIATEというプロジェクトの作品集。過去に紹介したGLOBUSのアルバム『EPICON』と同じプロジェクトだが、歌を入れて一般に受け入れやすくした前作とは違い、今作は『スパイダーマン2』や『アイランド』などの予告で使われた音源とほとんど同じになっている。予告編音楽に興味がある方、ハンス・ジマーなどの音楽スタイルが好きな方にはお薦め。iTUNESでは試聴できる。

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2008年8月15日 (金)

FSMの新譜

ShaftShaft Anthology: His Big Score and More!(1971-1974)

■SAE

 先頃亡くなったアイザック・ヘイズの『黒いジャガー』、続編『黒いジャガー/シャフト旋風』(ゴードン・パークス)、TVシリーズ(ジョニー・ペイト)を収録した3枚組。限定3000セット。3作目『黒いジャガー/アフリカ作戦』は収録されていない。もちろんリメイク版は関係なし。

Mgm20The MGM Soundtrack Treasury

■SAE

 赤、青の次は黒いボックスセット。UAの20作品を12枚組で。基本的に収録曲は当時のLPと同じと思われるが、一部違うものもある模様。限定1200セット。詳細はこちらを参照。
アパートの鍵貸します(1961) アドルフ・ドイッチ
恋人よ帰れ!わが胸に(1966) アンドレ・プレヴィン
女房の殺し方教えます(1964) ニール・ヘフティ
砦の29人(1966) ニール・ヘフティ
アメリカ上陸作戦(1966) ジョニー・マンデル
蛇皮の服を着た男(1960) ケニヨン・ホプキンス
生きる情熱(1965) ネルソン・リドル
さよならをもう一度(1961) ジョルジュ・オーリック
ハッピーエンド/幸せの彼方に(1969) ミシェル・ルグラン
10億ドルの頭脳(1967) リチャード・ロドニー・ベネット
地獄で握手しろ(1959) ミュア・マシースン
遥かなる戦場(1968) ジョン・アディスン
三人の女性への招待状(1966) ジョン・アディスン
愛して愛して子猫ちゃん(1970) ラロ・シフリン
帰って来たガンマン(1966) エンニオ・モリコーネ
要塞(1970) エンニオ・モリコーネ
第七の暁(1964) リズ・オルトラーニ
栄光の野郎ども(1965) リズ・オルトラーニ
脱走山脈(1968) フランシス・レイ
ファイナル・オプション(1982) ロイ・バッド

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2008年8月12日 (火)

STAR TREK

 アメリカで来年5月8日公開、日本では6月6日公開のスタートレック最新作のティーザーポスターが8枚登場。公式サイトでダウンロードできる。4枚ずつで組み合わせられる。

Stm1_3 左上から時計回りに
今回の敵役ネロ(エリック・バナ)
ウーラ(ゾエ・サルダナ)
カーク(クリス・パイン)
スポック(ザッカリー・クイント)


Stm2_3 左上から時計回りに
スールー(ジョン・チョウ)
スコティ(サイモン・ペグ)
チェホフ(アントン・イェルチン)
マッコイ(カール・アーバン)


 それぞれにオリジナルキャラの特徴を受け継いで、若い頃という設定に説得力がある。
 監督はJJ・エイブラムズ、音楽はマイケル・ジアッチーノ。

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LA-LA LANDの新譜3枚

 LA-LA LANDレーベルが8月20日4時(日本時間)から予約スタートする新譜3枚。それぞれ先着100名は作曲家のサイン入り。
■LA-LA LAND

ユーリカ ~事件です! カーター保安官~』(2006)
"EUREKA"
@TOWER
 ベアー・マクラーリー
 TVシリーズ。

ゴースト・ハウス』(2007)
"THE MESSENGERS"
@TOWER
 ジョセフ・ロデュカ
 限定1500枚
 サム・ライミ製作のホラー映画。

ブレージング・サドル』(1974)
"BLAZING SADDLES"
@TOWER
 ジョン・モリス
 限定3000
 いうまでもなくメル・ブルックス監督のコメディ。初サントラ発売。

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2008年8月11日 (月)

相棒 TVシリーズ

Aibou相棒 TVシリーズ

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@TOWER

 劇場版だけでなく、スピンオフ劇場版までできてしまう人気TVドラマのサントラ――といっても、事情が複雑だ。シーズン6まで続き、この秋にはシーズン7が始まろうという現在進行形なのに、映画版のサントラは入手可能なのだが、TVシリーズのサントラは入手困難。というのも、2年前に出た後、ブックレットの図版の著作権問題ですぐに絶版になってしまい、現在ではプレミアがついている。それが今回、10月22日にようやく正式に発売になる。前回の不満点も解消する内容を期待。

追記:初回プレス1万枚限定。封入特典として特殊ジャケット、ケース内面にはシリアルナンバー。全25曲(前回は23曲)収録。
9月追記:全30曲70分オーバーとのこと。

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2008年8月 9日 (土)

ダークナイト

Dark_knight_ver19ダークナイト

 アメリカで、封切り18日で興収4億ドル突破という記録達成。これまでは『シュレック2』の43日だったから恐ろしいスピードだ。歴代興収記録でも現在4億1000万ドルで7位だが、6位の『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』を抜くのはもう時間の問題。3位の『シュレック2』までは団子状態なので、この調子だと、1位の『タイタニック』の6億ドルは難しいだろうが、2位の『スター・ウォーズ』の4億6000万ドルまで迫るのは確実。化け物だ。これまで上位20位でこんなに暗い映画はなかった。『パッション』くらいか。それだけでも凄い。
 前作『バットマン・ビギンズ』は良いところもあったのだが、不要なキャラが多いことと、ラストバトルのありえなさで興ざめしてしまった。それが今回は無駄のない構成と容赦のない展開で見違えるような作品になっている。スーパーヒーロー物としてではなく、『L.A.コンフィデンシャル』などのクライムサスペンスと同列に語った方がわかりやすいか。それでいて、ヒーロー物に必要なハッタリもしっかりある。爽快感だけはまったくないが。善と悪の境界、誰でも犯罪に走る可能性があるという危うさ、そして、最後は人の中にある善に希望を見いだしながらも、決して明るくは締めない。重い。この2時間半は濃密だ。
 遺作となったヒース・レジャーは噂どおりに素晴らしい。メイクがだんだんはげていくために顔もはっきりとわかるし、動きと表情が文句なしに気持ち悪い。ところで、先日、交通事故にあったモーガン・フリーマンはこの大ヒットに浮かれていたのかな?
 しかし、まあ、前作と同じ科学的トンデモぶりも健在で、電磁波についてもうちょっと勉強して欲しい。それと、フェリーに積まれた大量のドラム缶は誰もおかしいと思わなかったのか? すぐに見えるようなところに積んであるのに乗務員も気づかないとは。

追記:8月8日全米興収が4億4200万ドルとなり、歴代3位。今週中に『スター・ウォーズ』を抜き、近いうちに5億ドルに迫るだろう。
追記:8月15日全米興収が4億7100万ドルとなり、歴代2位が確定した。最終的には5億ドル程度になると思われる。

ダークナイト

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@TOWER

 音楽についても特筆すべきだろう。CDで聴くと、前作よりもまとまりがあっていいくらいの感想だったのだが、映画の中では素晴らしい効果を上げている。なんといっても、最近の鳴り過ぎの音楽とは一線を画し、鳴らないところが多い。しかも、普通は鳴らしてしまいそうなシーンに流さず、我慢する。緊張感を持たせてためてから流す。しかも、その音楽も派手ではない。どちらかというとシンプルで単調な音楽。それが効果的に聞こえる。最近の音楽で埋め尽くされたような娯楽作品ではほとんどない音楽の設計だが、それがまさかハンス・ジマー&ジェイムズ・ニュートン=ハワードのコンビで聴かれるとは。

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ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝

Mummy_tomb_of_the_dragon_emperor_veハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝

 もはやハムナプトラは関係なくなったのに、邦題の都合でこんななってしまった、冒険バカ活劇第3弾。前作までの監督・脚本スティーヴン・ソマーズは自分の会社を作って製作に回り、監督は『ドラゴンハート』や『ステルス』のロブ・コーエンに交代。ブレンダン・フレイザーやジョン・ハナーは同じだが、妻エヴリン役がレイチェル・ワイズからマリア・ベロに変わってしまったのが痛い。ドタバタをやってもどこか上品な昔の映画っぽい雰囲気があってよかったのに、今回はただのドタバタである。その代わり、主役が半分息子になり、その相手役として登場するイザベラ・レオンが美人でよかった。
 いやー、しかし、マミー見てるはずだったのに、ジェット・リーとミシェル・ヨーの対決が始まったり、イエティが仲間になったり、果てはシャングリラに行ってしまったりと、凄い展開。力業である。
 ちなみにソマーズ・カンパニーのロゴミュージックがジェリー・ゴールドスミスの1作目だったのは泣けた。

ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝

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@TOWER

 サントラは以前紹介した際、ランディ・エデルマンのスコアが一部ジョン・デブニーに差し替えられたようだと書いたが、どうやら少し違うようだ。作曲にかける時間が短すぎたために、デブニーが一部を急遽担当したということらしい。つまり、同じデブニーがジェリー・ゴールドスミス担当の『ルーニ・テューンズ:バック・イン・アクション』の時にラストを担当したような形。そのためにラスト30分くらいがデブニーの担当で、しかも、エデルマンの作ったメインテーマなどはない(あるいはほとんど聴かれない)。恐らく同時進行だったために意思の疎通ができなかったのだろう。そのためにラストの大アクションでメインテーマが流れないというしまりのない構成になってしまった。もちろんサントラにはデブニーは未収録。

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将軍

Shogun将軍SHOGUN

■INTRADA

 INTRADAの旧作新譜はモーリス・ジャールの日本史劇。言うまでもなく、ジェイムズ・クラヴェルの小説をTV映画化したもの。日本では映画版が公開された後、完全版も放映された。LPと同じ内容で、リマスタリングされている。限定3000枚。
 しかし、10時間もあるシリーズなのに、サントラは38分とは。TV界だとこういう音源の管理は映画よりもいい加減なので、もう存在しないのかもしれんが。

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2008年8月 6日 (水)

DEATH RACE

DeathraceDEATH RACE

■INTRADA

 1975年の『デス・レース2000』のリメイク。オリジナルはロジャー・コーマン製作の無茶苦茶な殺人レース映画だった。デイヴィッド・キャラダイン主演で、メジャーになる前のスタローンも出演していた。リメイク版はアメリカではもうすぐ公開。監督はポール・W・S・アンダーソン。主演はジェイソン・ステイサム。音楽は一時期タンジェリン・ドリームに在籍し、『シューテムアップ』などのスコアを手がけているポール・ハスリンガー。INTRADAより通常盤でリリース。

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2008年8月 4日 (月)

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ

Swclonewarsスター・ウォーズ/クローン・ウォーズ

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@TOWER

 語呂が悪いタイトルだ。
 まあ、それはともかく、エピソード2と3の間――すなわちクローン・ウォーズそのものを描くシリーズの第1弾として劇場公開されるフルCGIアニメ。アナキンもオビ・ワンもヨーダもCGIで面影を残してデザインされている。この映画、いつもの20世紀フォックスではなくワーナーの配給になっている。となると、いつものファンファーレはないのだろう。当然、サントラにはない。
 さて、そのサントラはエピソード1以降と同じくSONY CLASSICALからのリリース。既報の通り、音楽はケヴィン・カイナー。オケはプラハ市響で、オーケストレイションと指揮はニック・レインとカイナーの共同作業。追加オーケストレイションとアレンジにふるかわ・たけしという日本人の名前が挙がっている。
 どうせいつものテーマから始まるんだと高をくくっていたら、「おわっ!?」と驚くオープニング。インディ4のラストの腰砕けアレンジ以上の衝撃。安手のカバーヴァージョンかと思ったぞ。しかし、おもしろい。その後も、重厚な中にもどこかB級テイストのあるフルオケスコアが続くと思わせて、いきなりロックサウンド、打ち込みリズムの入ったアクションスコア、ジャバの宮殿の音楽やクラブバンドの演奏、とどめにエンドクレジットのアレンジ……。聞き覚えのあるモチーフは……あったっけ? ジャバも出てくるのだが、それらしい音はなかった。そういえば、メインテーマも似てるけど違うと言い張れるレベル(それは無理か)。それ以外で明らかなのはラストくらいか。いやあ、まさか、ここまでジョン・ウィリアムズを捨てることができるとは。ルーカスもよく許したな。もはやスター・ウォーズに愛がない人でも大丈夫なSFアクションスコアである。コアなファンなら「こんなのスター・ウォーズじゃねぇ!」と怒るだろう。映画の方は観に行く気はなかったのだが、観ても良いような気がしてきた。

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VIDEO GAME LIVE VOLUME ONE

VIDEO GAMES LIVE VOLUME ONE

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@TOWER

 2005年から各国を回ってヴィデオゲームの音楽でコンサートを行っているVODEO GAMES LIVEが持ちネタをスタジオ録音し、ライヴを3曲収録した。オケはスロヴァキア・ナショナル・シンフォニー。収録作品はキングダム・ハート(宇多田ヒカルの主題歌メロディ)、ウォークラフト、ミスト、メダル・オブ・オナー(マイケル・ジアッチーノ)、シヴィライゼーション、テトリス、ゴッド・オブ・ウォー、アドベント・ライジング、トロン、ヘイロー、悪魔城ドラキュラ(ロックアレンジ)の11作品。EMIクラシックからのリリース。オーケストラ作品としてもレベルは高いと思うので、第2弾も出して欲しいものだ。

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2008年8月 3日 (日)

戦争映画音楽傑作選 男たちへagain

 猛暑の中、渋谷まで。渋谷公会堂がC.C.Lemonホールになってから初めてだ。大きなレモンが違和感あり。ミストで涼みながら知り合い3人に会い、話しながら開場を待つ。ゲネプロが長引いて、開場時間になっても席に着けない。まあ、それでも開演は数分遅れただけだった。前回同様、客は少ない。キャパ2000人のところ、ざっと見て500人いるかというところ。それでも昨年よりも多い(^_^;) 宣伝の方法や方向性を考え直さないと無理だろう。
 曲目はザ・ロック、バックドラフト、パットン大戦車軍団、鷲は舞い降りた、大脱走、プラトーン、ブレイブハート、戦争のはらわた、栄光への脱出、Uボート、プライベートライアン、シンドラーのリスト、アポロ13。最初の3曲くらいは演奏がばたばたしてまとまりがなかったが、4曲目くらいから響きがまとまってきた。ブレイブハートでバグパイプ奏者が客席を練り歩いたのがおもしろい。譜面はオリジナルスコアではなく、すべて新たに譜面を起こしたもの。違いはあるが、コンサートなのでそれもまた一興。
 戦争映画というくくりだったが、ブレイブハートが入ったら、史劇は全般的にOKだな。そっち系をリクエストしてみるか。もちろん、プロデューサーは次もやる気らしい。
 終演後、4人で台湾料理麗郷に久しぶりにいって、紹興酒を呑みながらオタクな話に興じ、23時すぎに帰宅。

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真実の剣

 現在、ハヤカワFT文庫から全7部35冊出ているテリー・グッドカインドのファンタジーシリーズ《真実の剣》をサム・ライミが製作したTV映画。アメリカでは11月1日に2時間放映される。受けがよければシリーズ化ということか。公式サイトに予告編が公開された。ライミといえばヘラクレスやゼーナといったファンタジーTVシリーズの製作もしている。このジャンルが好きなんだねぇ。なんとなく、画面も同じレベルに見えるので、少し安っぽいなぁ。

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2008年8月 1日 (金)

崖の上のポニョ

Ponyo崖の上のポニョ

 宮崎駿監督の最新作。相変わらずの賛否両論なのだが、『ハウルの動く城』のような物語の破綻を指摘するのも大人げないという感じがする。『パンダコパンダ 雨降りサーカス』に突っ込んでもしょうがないのと同じく、これはトトロとパンダコパンダを混ぜた豪華版長編なのだ。周りで観ていた子供たちの反応も悪くはなかったし、とりあえず成功作じゃないのかね。というか、興収があれなので何を言っても無駄なんだが。ただ、子供受けしそうなシーン以外ではあまり反応がなかったし、どういう受け止め方をしたのかは不明。
 でも、ひとこというなら、イカの推進方向は逆じゃないのか? ←修正:正確にいえば、漏斗からの噴射で推進する場合は逆。鰭を使えばどちらにも進めるんだよな。
 音楽はいつものとおり、クラシックに偏った久石の傾向そのまま。ブリュンヒルダが魚の波を駆けるシーンでヴァルキューレの騎行をもじった音楽が流れたところは笑った。

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インクレディブル・ハルク

Incredible_hulkインクレディブル・ハルク

 マーヴェルコミックが『アイアンマン』から始まる大攻勢を開始した。その第2弾。この2作を皮切りに『アヴェンジャーズ』につなげる大構想らしい。残念ながら公開順がアメリカと逆になってしまったが、ラストを考えると、時系列的には『アイアンマン』を先に見た方がいいはず。
 アン・リー監督版と比べると全体の構成はあまり変わらないが、細かいところはずいぶん違うし、こちらの方が無理がない。やはり大きいのは主役のブルース・バナーだろう。大柄なエリック・バナよりも同情を誘うようなエドワード・ノートンの方が変身後の変化が大きく、観客の同情を誘う。リヴ・タイラーも綺麗に撮ってあったし、ラヴストーリーとしてもいい。ハルク誕生がタイトルバックで簡潔に描いてあったのもよかった。とにかく、アン・リー版のハルクは鮮やかすぎる緑色も、ゴムみたいな質感も、軽すぎる跳躍も気に入らなかっただけに、今回のは歓迎する。
 しかし、ラストバトルはねぇ、せっかく感情コントロールの師匠がヒクソンだったんだから、マウントポジションを取ってたこ殴りにして欲しかったなぁ。
 ところで、TVシリーズのハルクで変身後のハルクを演じたルー・フェリグノはアン・リー版に続いて警備員として出演。しかも、ハルクの声も演じている。だからか、「ハルク・スマッシュ!」は?

Hulkインクレディブル・ハルク

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