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2008年6月24日 (火)

インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国

Indy4インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国

 19年ぶりの第4作。そもそも1作目『レイダース失われた《聖櫃》』は大ヒットにはならなかった。注目度も低く、高校生の私はあまり気乗りのしない友人3人をつれて観に行き、感謝されたものだ。2作目は無茶苦茶な話で、3作目はショーン・コネリーがすべてという、インディ・ジョーンズというシリーズの要がどこにあるのか、いまいちよくわからない。そして、4作目。ついに禁断の領域に足を踏み入れてしまった。サントラを聴いて、もしやと思っていたことが、そのまんま目の前に現れた。『スーパーマン・リターンズ』同様、あのテーマが流れたらすべてOK、すべて許すというなら別だが、そんなことでごまかされてはいけないのである。
 確かにシリーズとおして「ありえねー」アクションはあった。しかし、今作の「ありえねー」度はレベルが違う。ブラッカイマー作品を観ているかのようなデジャヴさえ起こる。そして、ラストにはあれだ。スピルバーグだからOKってもんではない。オカルトアイテムが物語のキーにならなければいけないのに、あれは違う。それでも一応脚本家はマズいと思ったのか、あれはあれじゃないと名前を出させない。あれもALIENとはいわない(時代考証のせいもあるだろうけど)。帰るところも宇宙じゃなくて「宇宙と宇宙の狭間」だそうだ。何のこっちゃ(^_^;) だいたい最初のあれは突っ込み満載上等とはいえ、日本人としては怒らなければ。冷蔵庫くらいで防げるなら苦労せんわ! たとえ鉛で囲われていたとしても、高熱に耐えられるわけがない。吹っ飛ばされたあげくにすぐに外に出て服をぱんぱんって……(^_^;) それにもまして、それがストーリーに何の関係もないのは致命的。つまり、なくても問題なくストーリーが進む。俺が編集なら最大の消費国である日本に配慮してカットする。ヤツらにはそんな頭さえない。いや、それとも「あれはこの程度なんだよガタガタ言うな」と洗脳するつもりなのか。そういえば、「なんでもアリフォルニア」と言っているカリフォルニア州知事も昔同じようなことをしていたな。そういうことか。
 聞くところに寄れば、紆余曲折を得てフランク・ダラボンが書き上げた脚本にスピルバーグはOKしたが、ルーカスが難色を示し、デイヴィッド・コープにリライトを依頼したという。そこで、クリスタルスカルのアイディアを加え、ルーカスは最終決定したが、ダラボンはそのアイディアを嫌がり、脚本のクレジットに名前を連ねるのを拒否した。そのアイディアというのがラストのアレであることは言うまでもないだろう。それをやっちゃいかんだろ。ダラボンの気持ちはよくわかる。だいたい、コープって上手い脚本家なのだろうか? いや、アイディアマンなのだろうか? そうは思えないのだが……。まあ、ルーカスの目が腐っているのはすでにSWでわかっているのだが。

 撮影は過去3作のダグラス・スローカムではなく、スピルバーグの作品につきもののヤヌス・カミンスキー。スローカムはすでに93歳。だいたい、『最後の聖戦』以来仕事をしていないのだから体調もよくないのだろう。一応、カミンスキーはスピルバーグと共に過去作品を見直してカメラワークを研究したらしいが、映像のざらつきはいつものとおり。
 音楽についてはサントラの感想から付け加えるところはなし。

 あとは小ネタで気づいたこと。
 冒頭の若者は『アメリカン・グラフィティ』のイメージか?
 ヘンリー・ジョーンズの写真が映ると聖杯のテーマが。
 倉庫を開けると聖櫃のテーマが流れたのに、肝心のブツが映っても無視とはいかに。
 さすがにカレン・アレンはおばさんになっていた。酒を飲むシーンがないのは不満。あのキャラは酒と切り離したらいかんだろ。

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コメント

 こんばんは。
 細かいことをいわず、どんな映画もそれなりに面白いという友人なのですが、その彼女をして「あそこ普通切らない?」と言わせしめたのが原爆のシーンでした。いくらなんでも、今どきあの核に関する知識がどこから来るのやら…。でも、考えてみればラストもそうですよね。今さら、あそこに踏み込んでどうするんだろう?「映画は思いっきり嘘を楽しみましょう」とでも言いたいのでしょうかね。
 D・コープって確か「ロストワールド」も彼じゃありませんか?電話してて食われちゃう役もやってるって自慢してた、よくいえばおたくだし、悪くいうとスピルバーグの取り巻きみたいな人。
 全体的に音楽も含めて、みんな老けたなぁ…という気がしてしまいました。せっかく来た同窓会なのに、お目当てのあの子がきてなかった…みたいな虚ろさの残る映画でした、個人的には。

投稿: かぷりあ~に | 2008年6月25日 (水) 18:08

[インディー・ジョーンズ 矢追の伝説]
とても楽しめました。
これはかの日テレ55!の歴史の中
鈍く輝く「木曜スペシャル」の世界。
とくればアノ曲が欲しくもなるところですがW
ラストの「ヒーローの座は譲らん」といわんばかり
のレイダース・マーチはやはり元気がでますな。
となれば10年前の件が気になるのが人情。
そっちはxファイルですかね。

投稿: MMM | 2008年6月27日 (金) 13:08

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