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2008年5月 1日 (木)

紀元前1万年

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『パトリオット』までの共同製作者ディーン・デブリンと袂を分かったローランド・エメリッヒ監督の最新作。単独だった前作『デイ・アフター・トゥモロー』だが、今回は新たな相棒が出来たようだ。それが前作でも音楽を担当したハラルド・クローサー。元々はドイツ合作の『13F』で製作のエメリッヒと組み、エメリッヒがデイヴィッド・アーノルドと決別してから監督作でも起用された。今回は製作だけでなく、脚本も担当し、次回作”2012”でもタッグを組むようだ。作曲家が編集も担当というのはジョン・オットマンという例があるが、脚本と製作までというのは例がないと思われる。
 さて、映画だが、タイトルのことは忘れましょう。時代設定とか、科学考証とか、そんなことを突っ込むのは野暮というか無駄なのだ。エメリッヒの頭の中には「12000年前には超古代文明があった」という厳然たる事実があるのだから。どうせなら恐竜も生きていてくれればいいのに、出てくるのがモア、マンモス、サーベルタイガーではちょっとしょぼい。というわけで、ヒロイック・ファンタジーとして見れば、「自信もなく、自己が確立されていない青年が好きな女のために巨大な帝国に立ち向かう」という『コナン・ザ・グレート』みたいな話なので別に文句もない。一応、魔法みたいなこともあるし(^_^;) それでも、雪山を下りたらジャングル(しかもシダが密生するところに竹が生えてる!)で、ちょっと進むと沙漠って、どんな土地なんだ!?とは言っておきたい。ガキが作った探検地図じゃねーんだからさ。

紀元前1万年

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@TOWER

 音楽はハラルド・クローサーとトーマス・ヴァンダー(ヴァンカー)との共作になっている。さらに4曲はトーマス・スコベルとの共作。特に紀元前であるとか地域性とかは考慮していないオケ+シンセのスコアで、少しプリミティヴなコーラスが加わる。もっと野性的で実験的な(例えばマリオ・ナシンベーネが担当した『恐竜100万年』とか)スコアをやってもいいと思うのだが、エメリッヒの映画にそれを求めるのは野暮というものか。ヒロイック・ファンタジーとしてみると、線が細くて迫力不足なのが難点だが、繰り返し聞いているとそれなりに耳に残る。

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