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2008年4月の記事

2008年4月30日 (水)

BLACK SHEEP

Black_sheep_ver4BLACK SHEEP

 2007年のニュージーランド映画。気になっていたので、『クローバーフィールド/HAKAISHA』と一緒に手に入れた。監督はこれがデビュー作のジョナサン・キング。脚本も本人。
 英語でBLACK SHEEPというと、「厄介者」の意味だ。白い羊の中に黒いのがいたら目立って邪魔だということだろう。本作の羊も邪魔者だが、意味が違う。ありていに言ってしまえば、人食い羊、さらに噛まれると人狼ならぬ人羊になってしまうのだ。『ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!』には人兎が出てきたから、次は人牛とか人豚なんかどうだろうか、などとばかげたことを考えてしまうことから想像がつくだろうが、コメディである。しかし、ニュージーランドということでSFXは『ロード・オブ・ザ・リング』のWETAである。手は抜いていない。実は2年前にWETAのサイトで進行中の仕事として紹介されていたのが、この映画で、3Dデザインの人羊がアップされており、それで知ったのだ。

 舞台はニュージーランドの羊放牧地。主人公は牧羊農家の次男で、子供時代のトラウマのため、羊を見るとパニック症状になってしまう。成長して、羊から逃げるように街に行ったが、兄は父の跡を継いでいる。しかし、父が死んだために、遺産相続で仕方なく戻ってくる。一方、羊でなにやら実験をしているという情報を得た環境保護活動家の男女はホルマリン漬けになった羊の子供を盗み出す。男が森を逃げていると、足を取られて転倒。ビンを投げ出して割ってしまう。起き上がろうとすると、背中をはい上がってくるものがいる。死んでいると思っていた羊の子だ(前に投げ出したのに、どうやって?)。歯をガチガチ鳴らしていたかと思うと、いきなり耳にかみついた。悲鳴を上げて羊の子をもぎ放す男。その後、男は徐々に変化していく……。羊の子ははいずりながら放牧されている羊に近づき、鼻面をひと咬み。その羊は近くの家にいた人間を襲って食い殺してしまう。

 というわけで、人食い羊と、羊男が暴れまくるのだが、どこかのんびりしている。だいたい、羊の群れが襲ってくる様子に緊張感がない(^_^;) 人食い羊も人羊も羊の習性が残っているので、牧羊犬に吠えられると萎縮してしまうのだ。そのくせ、エグイほどスプラッター(血飛沫はあまりないが、内臓が……)。環境保護活動家の女と主人公のやりとりでは、いちいち羊を虐待とかCO2排出量がとか言い出す女がおかしい(それが最後には……)。羊に足を噛まれた男が靴を脱ぐと、そこだけ羊の肢に変化してたり、主人公の兄は主人公とは別の意味で羊に取り憑かれており、●●しちゃったりと、ギャグなんだが、わらっていいのかどうか……。おまけに主人公はとにかく役に立たない。人羊に何回殴られたかわからない。それでも生き残っているのが凄いんだが。このジャンルでは最近の『スリザー』が好きなら問題ないだろう。

 SFXは結構頑張っていた。羊男のメイクもそうだが、変身シーンはCGIではなく、編集や効果でごまかしたり、昔懐かしい空気圧で顎を伸ばす特殊メイクというのもアナクロでおもしろい。

 音楽は地元ニュージーランドの若手ヴィクトリア・ケリー。可もなく不可もなく。

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2008年4月29日 (火)

ROAR!

Roar『クローバーフィールド/HAKAISHA』のエンドクレジットに流れる伊福部+女性コーラスの音楽がついにiTUNES限定で販売開始! 『レミーのおいしいレストラン』、次回作『スピードレーサー』と乗りに持っているマイケル・ジアッチーノの作品。低圧縮率のPLUS仕様で、$1.99とお値段控えめ。しかも、映画では9分45秒だったが、完全版の12分15秒と2分半長くなっている――んだが、またもやアメリカ限定のようです。日本のストアでも扱って欲しいものだ。

3日追記:アメリカのiTUNESから消えてしまいました。まさか4日間のみの限定? なにか問題でもあったのか?
9日追記:アメリカiTUNESで復活。しかも、$0.99と値下がりしてます。チッ。
25日追記:どうやら値段の件はミスだった模様。代わりに$0.99の曲が2曲ダウンロードできるようにしてくれた。

6月6日追記:ようやく本日から日本のiTUNESでも取り扱い開始。
マイケル・ジアッチーノ - Roar! (From "Cloverfield") - EP

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2008年4月26日 (土)

CLOVERFIELD

 DVD。もちろん輸入盤。諸々知りたくない人は以下を見ないように。




 DVDには削除シーン、ボツカット、メイキング、別エンディング、ネットで展開された日本企業の海上プラットフォーム襲撃ニュース、監督のオーディオコメンタリーなどが収録されている。
 別バージョンのエンディングは2種。何が違うのかと思ったら、最後に残った上書きされたデートのシーンと、一瞬だけ見える誰かの顔。カメラを拾った人だろうか? エンディングを公開版にしたということは、ラストに映る「空から海に落ちた何か」というのはやはりモンスターということなんだろうなぁ。デートが4月27日(明日?)、襲撃が5月22日。25日間、海の中で成長してたんだろうか。
 そして、小型のアレは、メイキングを見ていると、パラサイトと呼ばれているので、子供ではなく、一緒にくっついてきた寄生虫ということのようです。最初見た時、ウ●チみたいにひりだしてるんで、ギャグかと思ったんだが(^_^;)

追記:宇宙から落ちてきたと考えると、ハリーハウゼンの『地球へ2千万マイル』に登場する金星竜イーマのオマージュでもあるのかと。足の関節は逆関節だし、顔が動物的なところとか、シッポがあるところとか。

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ハリポタ最終作他

★ハリー・ポッター最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝』の映画版は2部作になるが、アメリカでは第1部は2010年11月19日公開に決定した。2部は2011年夏予定。監督は『不死鳥の騎士団』、今年11月29日公開の『謎のプリンス』と同じくデイヴィッド・イェーツ。音楽も恐らくスライド登板でニコラス・フーパーだろう。
 2011年はハリポタとホビットが同時公開かな。

 ついでにもうひとつ。
★FOX2000は1978年のブライアン・デ・パルマ監督作『フューリー』のリメイクを進める。オリジナルはカーク・ダグラス主演のサイコホラー。音楽はジョン・ウィリアムズ。さて、どういう風に脚色するんだろうねえ。

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2008年4月25日 (金)

ホビットの冒険動く

 ニューラインシネマがワーナーブラザーズに吸収されたり、MGMが権利持ってたり、ピーター・ジャクソンとニュ^ラインの間でもめたりして進まなかった『ホビットの冒険』だが、ようやく以前から流れていた噂が確認された。ギレルモ・デル・トロが監督として正式に決定したのだ。デル・トロは現在ポストプロダクション作業中の『ヘルボーイ2』が終わり次第、ニュージーランドに行き、今後4年間、2本のホビットを監督する。公開は2011年と2012年で、『ホビットの冒険』そのものと、『旅の仲間』に至る空白期間の2本になる。音楽はハワード・ショアの発言からすると、既定路線になっているらしい。
 デル・トロのラブクラフト原作『狂気の山脈にて』が遅くなってしまうのは残念だが、それはお楽しみということで。これで4年後まで楽しみが増えたよ。

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2008年4月24日 (木)

アイ・アム・レジェンド

アイ・アム・レジェンド

amazon
@TOWER

 別エンディングを含む別ヴァージョンが2枚目に収録されているというので、それが観たかった。果たして、ネットで言われていたようなまったく違う設定だったのかどうか。そして、それがどこまで生きているのか。映画の感想は以前書いた通り。中盤の犬が死ぬところまでは素晴らしい。真っ暗なビルに駆け込んでいった犬を追うシーンや、そこで見る奴らの姿の不気味さなどは久しぶりにゾッとした。それだけに、その後の悲惨な展開にはがっくり来た。それが少しでもマシになっているのか?
 で、とにかく別バージョンを駆け足で見たのだが、ラストまでには大きな違いはない。女性と少年合流後、ワクチンと検体の扱いについてヒントを得るところくらいか。で、ラストなんだが、以下思いっきりネタバレ。




 原作は多数が正常であって、少数は異端。人類は少数であり、多数である吸血鬼の方が正常であるという結論に至った主人公が「俺が伝説だ!」と抵抗を続けるという結末である。決して「彼は私たちと人類を救って伝説になりました」という話ではない。だいたいこれでは「HE IS LEGEND」ではないか。
 家を襲撃された主人公たちは地下の研究室に逃げ込み、女性吸血鬼の検体に蝶の入れ墨を見て何かに気づくところまでは同じ。しかし、気づいたのは自己犠牲ではなく、吸血鬼同士の愛。襲撃は吸血鬼のリーダーが恋人を取り戻しに来たのだと。ドアを開けて検体を返しに行く主人公。ここで、予告編であった主人公に吸血鬼たちが迫るシーンが入る。そして、吸血鬼のカップルは抱擁し合い、去っていく。主人公たちはどこかに人類が生き残っていると信じて街を出る。
 つまり、公開版で伏線を張りながらまったく生かされていなかった部分――女吸血鬼を捕獲した時に身の危険を顧みずに追ってきた吸血鬼、そして、知能はないと思われていた吸血鬼が主人公を罠にかけたという2点はやはり伏線であったということ。この伏線であれば、これ以外の展開は考えられない。そして、吸血鬼に知能があり、リーダーがいたという設定は原作ゆずり。多い方が正常という考えも生かされてはいる。それはいいのだが、しかし! もの凄い問題がある。

 まったく「I AM LEGEND」ではないではないか!

 ハリウッド的にこのラストはありえないというのはわかるし、タイトルに偽りありというのもわかる。結局、どっちのヴァージョンも俺が見たいものではなかった。やはり、最初の設定から問題があったと言わざるを得ない。主人公が命をかけて血清を造ろうとする動機付け、そして、なぜ人工的に造られたウィルスに対して抗体があったのかを説明して欲しかった。とはいえ、どっちがいいかといわれたら、別ヴァージョンだろうなぁ。

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2008年4月23日 (水)

スターゲイト THE ARK OF TRUTH

Sg_aot_coverSTARGATE:THE ARK OF TRUTH

■FreeClyde
@TOWER

 シーズン10で打ち切りになったギネス認定最長SFTVシリーズ『スターゲイトSG-1』。製作されなかったシーズン11を2本のセルビデオとして製作した。第1弾が3月に発売になり、それにあわせて、サントラが作曲家の個人レーベルからリリース。作曲はTV版の半分を担当し、スピンオフである『スターゲイト:アトランティス』も担当していたジョエル・ゴールドスミス。いうまでもなくジェリー・ゴールドスミスの息子である。サイトでは視聴もできる。
 メインテーマは映画版のディヴィッド・アーノルドのものを使用。ニール・アクリーとの共作が2曲。オケはノースウェスト・シンフォニア。一聴して不思議な感じがしたが、クレジットを確認して合点がいった。オーケストレイションと指揮はサー・ヒラリー・グロッグスウィード(どういう人物か不明)となっているのだ。これまではニコラス・ドッドだった。この人物はディヴィッド・アーノルドのオーケストレイションの他、自身でも作曲をしているが、アーノルド作品との差別化が難しいほど似通っている。ジョエルの過去作にも同じような傾向があった。今作はそれが全く感じられなかったのだ。といって手放しで喜べるわけではなく、メロディの弱さをはったりで補っていたようなところがなくなったわけで、ちょっと印象が弱い。

 なお、同じくTV映画『トロイ ザ・ウォーズ”HELEN OF TROY”』も近々発売予定。TV映画ながら、トロイ戦争を描く大作。主演のシエンナ・ギロリー(『バイオハザード2』など)が色っぽい。音楽はジョエル・ゴールドスミスの中でも一二を争う出来ではないか。

STARGATE:ATLANTIS

amazon
@TOWER

 ジョエル関連で過去作だが、比較のためにこちらも紹介しておこう。『スターゲイト』のスピンオフで、こちらも長く続いている。アトランティスといっても、別の銀河のことである。SG-1とは時間軸が少しずれているが、同じ設定。
 こちらにはデイヴィッド・アーノルドの映画版テーマは使われていないが、オーケストレイションと指揮がアーノルドとよく組み、自身でも作曲をしているニコラス・ドッド。どうやらジョエルは父ジェリーとは違い、オーケストレイションをかなり任せてしまっているらしく、”THE ARK OF TRUTH”と比べて聴くと違いがはっきりとわかる。

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アメリカ夏の話題作

 来月からアメリカでは夏の大作映画が続々と封切られ、サントラも順調に発売される。発売日順(公開順でもある)に現在決まっているものを紹介。

5月6日発売
Speedracerスピード・レーサー

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@TOWER

『マトリックス』のウォーショースキー兄弟がタツノコアニメ『マッハGOGOGO!』を実写映画化。キャストはなかりオリジナルに近いものから、全然違うものまでいるが、このけばけばしい原色はなんなんだろう。まあ、アニメは確かに色数少ないし、はっきりしてるけどさ。
 音楽は『クローバーフィールド/HAKAISHA』のエンドクレジットが話題のマイケル・ジアッチーノ。

アイアンマン

amazon
@TOWER

 アメコミの中でもマイナーなイメージのあるアイアンマンを『』のジョン・ファブロー監督で映画化。この後に公開される超人ハルク"THE INCREDIBLE HULK"にも、こちらの主人公であるジョン・スタークが登場するという関連作品にもなっている。そのジョン・スターク役はロバート・ダウニーJr.という意外な抜擢。
 さて、音楽はハンス・ジマー率いるRCの若手ラミン・ジャワディ。どちらかというと、RCの中ではテクノ系の人材なので、オケ+打ち込みにテクノのリズムが加わった感じになるだろう。とにかく、無駄に格好良く決めて欲しい。

5月13日発売
ナルニア国物語:カスピアン王子の角笛

amazon
@TOWER

 シリーズ第2弾。今回は人間vs人間というわかりやすい話で、戦闘も多いので予告編を見ていると映像も派手になっている。新キャラも増えてにぎやかに。
 音楽は引き続きハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。

5月20日発売
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

amazon
@TOWER

 この夏、最大の話題作であり、ひょっとしたら最大の問題作になるかもしれない。音楽はおなじみジョン・ウィリアムズ。『スター・ウォーズEP.1』の『クワイ・ガン・ジンの高貴な死』なんて例を出すまでもなく、ジョン・ウィリアムズのサントラはトラックリストを見るとストーリーがわかってしまうし、重大なネタバレが潜んでいる。さらに聞こえてくる噂や、ポスターやジャケットの中央にあるクリスタルの髑髏を見て、トラックリストの最後から2番目を見ると、「まさか***が●●して終わり?」なのかとか思ってしまう。それだけは勘弁して欲しいが、先日紹介した新しい楽器っていうのは、つまり、そのために使うのかと考えると、とても合点がいってしまうのだった。

6月24日発売
WALL・E/ウォーリー

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 ピクサーの最新作は遠未来の地球(?)にたったひとつ稼働しているゴミ収集ロボットのファーストコンタクト・ラヴストーリー……なんだろうか?
 音楽はこれまでも従兄のランディ・ニューマンとピクサーアニメを分け合ってきたトーマス・ニューマン。

 7月になると、『インクレディブル・ハルク(超人ハルク)』(音楽:クレイグ・アームストロング)、”HANCOCK”(音楽:ジョン・パウエル)、『ヘルボーイ2』(音楽:ダニー・エルフマン)、”THE DARK KNIGHT”(音楽:ハンス・ジマー&ジェイムズ・ニュートン=ハワード)、『ハムナプトラ3" The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor"』(音楽:ランディ・エデルマン)などが続々登場する。今夏は豊作なのかどうか。

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2008年4月22日 (火)

INTRADAの新譜2枚

Stuntmanスタントマン』THE STUNT MAN(1980)
結婚しない女』AN UNMARRIED WOMAN(1978)
Intrada Special Collection Volume 64
ドミニク・フロンティア/ビル・コンティ
限定3000枚
20世紀フォックスのカップリング。どちらもLPと同内容

■INTRADA

ExplorersNATIONAL GEOGRAPHIC: THE EXPLORERS - A CENTURY OF DISCOVERY
Intrada Signature Edition ISE1019
リー・ホルドリッジ
限定1000枚

■INTRADA

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2008年4月19日 (土)

CORNER STONE CUES 4th

Cornerstonecues4ETON PASS / CORNER STONE CUES

Corner Stone Cues - Corner Stone Cues Presents: Eton Path

 以前の日記で『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』などの映画予告編に使われた曲が収録されていたアルバムを紹介したが、そのグループが4枚目のアルバムを先月発表していた。過去3枚は全部あわせてもCD-R1枚に収まってしまったが、今回は16曲+9曲のインストバージョンで72分。まだ予告編などには使われていないが、オケとコーラスに打ち込みで壮大な曲、それに多少エスニックな雰囲気というこれまでと同じ作風なので、いつ使われてもおかしくない。過去の作品が気に入ったなら文句なく買い。
 ちなみに2曲目のタイトルは"MADOKARA MIERU"でそのまんまの歌詞が歌われる。途中の壮大なコーラスに苦笑い。

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2008年4月17日 (木)

すみや渋谷店、開店

 1月末に閉店になったサントラ専門店すみや渋谷店がネット通販店として復活しました。新たな舞台は楽天市場です。Yahoo!ショッピングもありますが、サントラについては楽天の方が詳しそうです。

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2008年4月15日 (火)

ミラクル7号

Cj7ミラクル7号

 ――忘れ物を拾いに来ました……。いや、たぶん、違うな。

『少林サッカー』のチャウ・シンチー監督の最新作は『E.T.』も真っ青のファーストコンタクト物……なんだろうか? シンチー映画にそんなストレートなものはないわけだが、今回は結構ストレートか。ただし、中身は小学生青春グラフィティ+α。
 シンチーは妻を亡くして、ひとりで息子を育てている超貧乏人。息子を公立学校に通わせるためにほとんど工事現場で働きずくめ。おかげで食事は貧相。靴は廃品を縫い直し、制服は大事に汚さないように。同級生には金持ちを自慢するガキ大将や、好きな女の子。毛嫌いする先生もいれば、気にかけてくれる美人教師もいる。ある日、ガキ大将が持ってきたCJ1という犬型ロボットを見せびらかしていた。それを見て、自分も欲しいと言うが、当然そんな金はない。シンチーは廃品を探しに行った先で、おかしな緑のボールを拾い、息子にプレゼントするのだが……。
 息子がCJ7と名付けたそいつがきわめていい加減なデザインにもかかわらず、笑わせてくれる。物語もいつものようにどっちに転ぶかわからないようでいて、最後には落ちるべきところに落ちるというか、かなり緩い出来。でも、なんか許せてしまう。万人向きではないが、シンチーファンならOKではないか。セルフパロディを含んだパロディネタも緩い笑いを醸し出してくれる。クレヨンしんちゃんが好きな少々お下品なお子様なら受けると思うぞ。

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2008年4月 9日 (水)

Continuum Fingerboard

Indiana_jones_and_the_kingd『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のサントラは5月20日、CONCORDというジャズ系レーベルからの発売なんだが、まだ日本のamazonなどでは予約を受け付けていない。
 で、関連情報として、ジョン・ウィリアムズはこのスコアで初めてという新しい試みをするらしい。調べてみると、HAKEN AUDIOというメーカーのContinuum Fingerboardという商品だと判明。どんなのかと見てみると、現在のDREAMTHEATHERのキーボーディストであるジョーダン・ルーデスの演奏風景があった。

 虚房本館で以前紹介したカオシレーターとかの豪華版MIDIコントローラーというところか。奇妙な音も簡単に出せそうなので、効果音的に使うつもりかもしれない。正直な話、ウィリアムズはこういうのを上手く使ったという記憶がないんだが。ジェリー・ゴールドスミスが生きていたら喜んで使ったろうなぁ……。
 しかし、思いっきりデジタルな機械なのに、音階がはっきりと分かれていないというのは思いっきりアナログな民族楽器に近い発想。突き詰めるとアナログに近寄っていくのかと思うとおもしろい。
 ちなみにフルサイズのコントローラが$5290(上でジョーダン・ルーデスが弾いているのはハーフサイズ)だそうですが、これだけでは音も出ません。

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2008年4月 8日 (火)

恐竜伝説ベイビー

Baby恐竜伝説ベイビー

■INTRADA

@TOWER

 朝っぱらから驚喜の叫びを上げてしまった!
 1985年のディズニー作品。アフリカのUMAモケーレ・ムベンベの伝説を元に、今も生きていた雷竜(アパトサウルス)の親子を発見した新聞記者と生物学者の夫婦が、ハンターから守ろうとする話。主役ふたりをウィリアム・カットとショーン・ヤング、ハンターをパトリック・マクグーハンが演じており、ファミリー映画としてはなかなか見応えがあった。CG出現前のアニマトロニクスの恐竜とはいえ、なかなか迫力がある。
 とまあ、そんな話はどうでもいいのだ。音楽がジェリー・ゴールドスミスなのだ。しかも、これまでサントラは出ていなかったし、他に数作品ある未発売の中で最も大きな作品なのだ。ディズニーは特に実写映画のサントラについてはとても冷淡で、リリースされてもすぐに廃盤になったり、なかなか出させてくれないことが多く、限定盤とはいえ、マイナーレーベルからリリースされることなどあり得ないと思っていた。少しは緩和されたのだろうか。
 さて、スコアだが、ゴールドスミスにとってアフリカは得意な題材で、これまでにも『ゴースト&ダークネス』など何作か担当している。そこにホーンで恐竜のパワーを、リリカルなメロディで親子の愛を加えて、いかにもゴールドスミスらしいスコアになっている。これまでは4曲のみプロモーション音源と、音質の悪い海賊盤があったのみ。これできちんとした音で聞ける。
 限定3000枚。間違いなくすぐになくなってしまうので、今すぐ!

4月10日追記:INTRADA、SAEでは完売しました。

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2008年4月 6日 (日)

ヘストン死去

 現地時間5日夜、チャールトン・ヘストンがビバリーヒルズの自宅にて死去。享年84歳。
『ベン・ハー』『猿の惑星』など存在感のある長身の俳優でしたが、どうも全米ライフル協会会長としての強硬な姿勢が鼻につき、『ボウリング・フォー・コロンバイン』での失言でがっくりきたものです。2002年にアルツハイマーを公表し、翌年に公開された"My Father, Rua Alguem 5555"が遺作になるのか。合掌。

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サブウェイ・パニック

 言うまでもない70年代の傑作サスペンスなんだが、トニー・スコット監督でリメイクが進行中。ウォルター・マッソーの役がデンゼル・ワシントン、ロバート・ショウの役がジョン・トラボルタという段階で、別の映画っぽいのだが、一応原作とオリジナルの脚本を元にデイヴィッド・コープが書き直すようだ。音楽も『ボーン・トリロジー』のハリー・グレッグソン=ウィリアムズに決定。ますますオリジナルのあの雰囲気はなくなるな。

サブウェイ・パニック

amazon

■INTRADA

 オリジナルのスコアは『2010』などのデイヴィッド・シャイア。ビッグバンドジャズやジャズロックといったノリのカッコイイスコア。サントラは《FSM》誌の別レーベルから出ている。

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2008年4月 5日 (土)

クローバーフィールド/HAKAISHA

Cloverfield_ver2クローバーフィールドあるいは1-18-08

 なんかおかしな言葉がついているが無視。監督が「デストロイヤーに相当する日本語」をつけてと言ったらしいが、眉唾である。だったら、破壊者にしろ。今時、このセンスはない。
 それはともかく、第一弾の映像を見てから色々と予想して期待していたモンスター映画である。アメリカでは1月18日公開。それまでの情報は虚実とりまぜて紹介したり、予想したりしていたが、その後はシャットアウトして今日までやってきた。だから、肝心のモンスターを見ていないのだった。

 それと、一人称カメラのせいで上映中気分が悪くなる人が続出などという話もあったが、幸いにも私は今まで映画でもFPSのゲームでも酔ったことはない。まあ、そんな人間なので、当然のごとく酔うわけがないのだが、100人くらいいた観客(高齢者も数人)は誰も気分悪そうな人はいなかった。一番酔いそうなのはカメラがブンブンと振り回されるところよりも、普通にカメラが走るところだと思う。そう言うシーンは極力短くするなどして工夫されてある。それほど心配する必要はない。だからといって誰も酔わないというわけではなく、酔いやすい人や体調が悪い人、空腹あるいは食べ過ぎの時は注意した方がいいだろう。責任は持てないので、各自注意を。

 さて、肝心の中身だが、予想したよりも遙かにまっとうな映画になっていて驚いた。『ブレアウィッチ・プロジェクト』などと比べるのは失礼というものだ。冒頭のだらだらとしたパーティーシーンで人物関係を説明し、事件が起こった後は絞り込まれた登場人物を追いかけるだけ。それぞれの性格設定や心情はそれまでで観客にもわかるようになっているので無理もない。時折、モンスターが見える。全体像は見えない。巨大さと何かやってるという怖さのみ。ちらっと見えたところで「使徒ですか?」というイメージ。最後にはこれでもかと見えるのだが、それについてはノーコメントで。
 とにかく、一般人の視点からモンスター映画を作ればこうなるという素晴らしい見本。先日の『バンテージ・ポイント』同様、新しいところのない話でも、視点を変えればまだまだおもしろくなるという点でも素晴らしい。お見それしました。
 しかし、よくハリウッドで作ったな、これ。

 音楽は環境音楽(カフェで流れるBGMとかiPODから漏れる音楽とか)だけなので、劇中にはスコアは鳴らない。しかし、エンドクレジットには伊福部ゴジラを意識したいかにもモンスター映画にふさわしい音楽が流れている。作曲はエイブラムスとは『LOST』や『M:I3』でも組んでいるマイケル・ジアッチーノ。ネットでは「伊福部meetsモリコーネ」などと言われているが、鎮魂歌とイメージした女性コーラスはモリコーネっぽくもある。スコアは一曲しかないのでサントラは出ていないが、iTUNESでは環境音楽だけを集めたコンピレーションがある。しかし、このエンドクレジットに流れる"ROAR!(CLOVERFIELD OVERTURE)"はYOUTUBEなどでこっそり聴くしかない。もっとも、今月22日にはアメリカでDVDが出てしまうので、もっときれいな音で聴けるのだが。

 しかし、上映から3ヶ月でDVD発売というのは、ネタが命の映画とはいえ、早すぎるよな。

追記:ところで、このカメラどこのだろうねえ。カメラは見えないし、画面も特徴をなくしている。普通はRECマークとか画面上に映るが、その類のインジケータは日付だけだし(回収されたデータなので当然インジケータは残らないわけだ)。ライトも点灯させて数時間暗闇を歩いたことを考えると驚異の長時間録画、しかも、壊れない! 最後のあれもくぐり抜けて回収されたんだから、もの凄い。まさか、このカメラが最高機密で、モンスターはこれを追いかけていたのかい?

追記2:iTUNES限定でエンドクレジット曲が販売開始。
マイケル・ジアッチーノ - Roar! (From "Cloverfield") - EP

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2008年4月 4日 (金)

ヘルボーイ2

Hellboy2logo『ホビットの冒険』の監督と目されるギレルモ・デル・トロの最新作『ヘルボーイ2』の最新予告編が公開された。すでに前の予告編で「おいおい、こんなに見せても大丈夫なんかい?」という大サーヴィスぶりだったが、今回も色々出てくる。『パンズ・ラビリンス』の延長上のような異界の造形が相変わらず素晴らしい。前作は後半がいまいちだったので、今度は弾けて欲しいものだ。
 なお、音楽はダニー・エルフマンにバトンタッチ。久しぶりにダークな世界に戻ってきたわけで、こちらも期待したい。

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エアウルフ

Airwolfエアウルフ

Sylvester Levay - Airwolf Themes (Soundtrack Based on the Television Series)

 TVシリーズのサントラ。以前、プロモ盤として高額でリリースされていた2枚組がiTUNESで買えるようになった。圧縮率の低いPRO仕様。懐かしいと感じた方はどうぞ。

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2008年4月 3日 (木)

トロン

映画『トロン』です。トロンよりトロンらしいです。なんか、また見たくなってきました。ウェンディ・カルロスの音楽とかJOUENEYのちょっと投げやりな主題歌とか。

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2008年4月 1日 (火)

魔法にかけられて

Enchanted魔法にかけられて

 映画の日なので、休みの相方と一緒に映画に行く。
 古くさいアニメから始まると、そこはスクリーンサイズも狭いし、リスもハトもしゃべるという典型的かつ古典的ディズニーアニメの世界。脳天気な王子と運命の娘がくっつかないように邪魔をする王子の継母の女王の陰謀で、娘は現実世界のNYはタイムズスクウェアに飛ばされてしまう(ここで画面はワイドに変化)。そこで現実主義者の弁護士(妻に逃げられ、娘とふたり暮らし)に面倒を見てもらうはめに。娘を追って王子とリスと、女王の下っ端もNYへ――。
 ディズニーがセルフパロディをやってしまったというおもしろさはあるが、予告編で期待したほど弾けておらず、ちょっと物足りない。それでも基本はやはり押さえており、安心して観られる。ドリームワークスのアニメほど下品ではないし、子供でも大丈夫。まあ、お掃除シーンで黒くはないが●●が大量に床を走り、あまつさえ飛ぶのを見て背筋がむずむずしたのはちょっと……。
 時間が止まったようなアニメの世界から現実に来ると、娘は美人ではあるが30歳を幾つか越えたような姿になってしまう。これも冷酷な現実という意味でおもしろい。逆に王子はどっちの世界でも己を貫く潔さ。バカだけど(^_^;)
 娘が公園でいきなり歌い始めて、周りのミュージシャンを巻き込んでミュージカルになってしまう中、ひとり弁護士が歌いも踊れもできないでとまどっている姿は、ミュージカルを見慣れていない観客のとまどいそのままのようでおかしい。
 音楽は最初は古典ディズニーアニメ同様にミッキーマウジングしまくって、オーケストレイションも単純な古めかしさだったのが、次第に現代ディズニーアニメになり、最終的に普通の現代映画音楽へと変わっていく。さすがアラン・メンケン。サントラを聴いても上手いと思ったが、画面とあわせるとよくわかる。
 時間がなくてざっと思いついたところだけ書いておく。

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引っ越し

 サントラ館の引っ越しをしました。期間限定で引っ越し通知をしていますので、以前のURLを見るとおもしろいかも。新URLはこちらです。最初は四月馬鹿で何かしようかと思ったんですが、PCが壊れたりして動きがとれませんでした。今はこれで精一杯(^_^;)

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