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2008年3月の記事

2008年3月26日 (水)

バック・ロジャース

Buckrogers25世紀の宇宙戦士キャプテン・ロジャース

■INTRADA

『宇宙空母ギャラクチカ』のグレン・A・ラーソンが続いて制作したTV映画(後、TVシリーズ化)が、スペオペの古典バック・ロジャース。30年代に映画化されている。まあ、なんというかさらにチープになってます(^_^;) 日本でTV公開時は『スペース・レイダース』というタイトルだった。
 音楽もギャラクチカから続いてスチュー・フィリップス。音楽もスケールダウン。公開当時に出たLPと同内容で、初CD化。限定3000枚。

ThisgirlTHIS GIRL FOR HIRE

■INTRADA

 1983年のTV映画で、ブルース・ブロートンの初期作品。ブルージーなスコア。限定1000枚。

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2008年3月22日 (土)

DOOMSDAY

DOOMSDAY

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@TOWER

『ドッグソルジャー』や『ディセント』のイギリス人監督ニール・マーシャルの最新作はイギリスを舞台に『バイオハザード』で『ニューヨーク1997』になったグレートブリテン島の北半分が『マッドマックス2』な人々だらけで、そこにとある任務で潜入した工作員が『マッドマックス3』をするという話(^_^;) わかるよね?
 音楽は『300』の盗作騒ぎで印象が悪くなったタイラー・ベイツ。まあ、あれは監督の指示どおりだったらしいので、本人には責任はない(こともないけどさ)。で、こいつはオリジナル作品だ。全体の印象は民族色のなくなった『300』というところか。オケは余り大きくないが、シンセ打ち込みによるサポートとリズムで補っている。曲によってはジョン・カーペンターっぽいチープな打ち込みのようなものもあり、相変わらずバラバラ。それでもアクションシーンの「音楽で乗せてやる」といわんばかりのパワーは凄い。わかりやすいメロディもあり、アクションスコア好きには勧められる。
 なお、スコア以外でADAM AND THE ANTSとFRANKIE GOED TO HOLLYWOOD、ARIEL RECHTSHAID(フレンチカンカンのスカ版?)の3曲が収録されている。

 ニール・マーシャル監督の次回作はユニバーサルの"DRIVE"。逃走幇助ドライバーを内職にしているヒュー・ジャックマン扮するスタントドライバーの話だそうだ。

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2008年3月20日 (木)

紀元前1万年

紀元前1万年

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@TOWER

『インデペンデンス・デイ』などのローランド・エメリッヒ監督の最新作はタイトルどおり(?)怪しげな1万年前の冒険アクション大作。アフロヘアの未開部族が砂漠で冒険しているようにしか見えないのだが、どんなもんだろうか。IMDBで4.9/10を始め、批評家からも相変わらずの否定的な言葉しかないが、何とかヒット中。製作費1億ドルもアメリカ国内で何とかなりそう。
『パトリオット』までの共同製作者ディーン・デブリンと袂を分かったエメリッヒだが、新たな相棒が出来たようだ。それが前作『デイ・アフター・トゥモロー』でも音楽を担当したハラルド・クローサー。今回は製作だけでなく、脚本も担当し、音楽はトーマス・ヴァンダー(ヴァンカー)との共作になっている。さらに4曲はトーマス・スコベルとの共作になっている。特に紀元前であるとか地域性とかは考慮していないオケ+シンセのスコアで、少しプリミティヴなコーラスが加わる。もっと野性的で実験的な(例えばマリオ・ナシンベーネが担当した『恐竜100万年』とか)スコアをやってもいいと思うのだが、エメリッヒの映画にそれを求めるのは野暮というものか。

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2008年3月19日 (水)

アンドロメダ…

Andromeda マイケル・クライトン原作で、かつてロバート・ワイズ監督で映画化された『アンドロメダ病原体』がアメリカでTVミニシリーズになる。監督は『バンド・オブ・ブラザーズ』のマイケル・サロモン。製作はリドリー&トニー・スコット。予告編は公式サイトで。静かで緊迫感のあった映画版と比べるとずいぶんアクション色が強いし、ウィルスの設定は違っているようだ。

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川井憲次、でかい2発(改訂)

 12月発売の予定がずれまくっていたベスト盤CDが、3月19日にDVDと同時発売になってしまった。えらい出費である。

KawaidvdKenji Kawai Concert 2007: Cinema Symphony

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@TOWER

 昨年11月4日に行われたコンサートの模様をDVD2枚に完全収録した。当日の演目は下記の通り。当日、体験した人も出来なかった人も満足できるはず。とにかく、太鼓と謡いが素晴らしかった。
 内容は文句ないのだが、音声に問題が。2chとDTS5.1chの収録で、ドルビーデジタルは収録されていない。つまり、アンプがDTSに対応していないとサラウンドで聴けないのだ。うちのAVアンプは古いので、ドルビーデジタルだけなのだ(T_T) 普通、両方収録するだろ?
 それはそれとして、こういうライヴDVDだと、何を映して、何を編集で取り上げるかが問題。素晴らしいのは演奏者に焦点が当てられており、適切なところで適切な奏者が映っていること。バックで映写されていた映画のシーンはほとんど見えないという割り切りの良さ。演奏者のいい表情もとらえられている。すこし寄りすぎなところもあるし、照明が原色系なために色合いがいまいちだったり、フィルターがかけられてみにくい部分もあるが許容範囲内。
 おまけに最後の方で私が映っていた! 席を変えていただいた隣のたけちゅーさんに感謝。

Unnatural City II (2002 Ver.) / 機動警察パトレイバー2 the Movie
百禽 Hyakkin / めざめの方舟
Theme of PATLABOR 2 (Kenji Kawai Ver.) / 機動警察パトレイバー2 the Movie
ヘヴィ・アーマー (1999 Ver.) / 機動警察パトレイバー劇場版
主題歌「御先祖様万々歳!」 / 御先祖様万々歳!
天使のキス~永遠の別れ / ガラスの脳
All the criminals / 美しき野獣
陽炎 / ケルベロス 地獄の番犬
a battle of wits メドレー / 墨攻~セブンソード
謡III -Reincarnation- / GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊
風光る
River of Crystals / イノセンス
傀儡謡_怨恨みて散る~傀儡謡_陽炎は黄泉に待たむと / イノセンス
Gray Lady (Ash) / アヴァロン
Voyage to AVALON (Orchestra Ver.) / アヴァロン
Die Antwort / ケルベロス 鋼鉄の猟犬
不協分裂~遺伝子 / リング
the Last name / DEATH NOTE the Last name
Log in / アヴァロン
少女のテーマ / 紅い眼鏡
朝陽の中へ (1999 Ver.) / 機動警察パトレイバー劇場版
The Red Spectacles -20TH EDITION- / 紅い眼鏡
百禽 Hyakkin (Short Ver.) / めざめの方舟

KpreasureK-PLEASURE/Kenji Kawai BEST OF MOVIES

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@TOWER

 そして、ベスト盤が豪華な仕様で登場。内容はすでに廃盤になっているベスト盤『K-PLEASURE』をリマスターして復刻したものに、さらに2枚をプラスした現時点でのベスト盤。すべてSACDハイブリッド盤で、SACD対応プレーヤーでは高音質+5.1chで聴ける他、通常のCDプレーヤーでも聴ける。従来盤の21曲に加えて、2枚に35曲を収録。収録作品は跋扈妖怪伝牙吉、SAMOURAI、ブラッディ・マロリー、怪談、奇譚、WXIII、ミニパト、イノセンス、DEATH NOTE、仄暗い水の底から、龍虎門、墨攻、セブンソード、大日本人(スーパージャスティスのテーマ:サントラ未収録)など。
 やはり、SACDで太鼓の音や謡いの声を聴けるのは楽しみだ。
 CD3枚のくせにケースが妙に厚みがあると思ったら、DVD用のスペーサーが入っていた。これが延期の結果か。DVDを買わない人にはまったく意味のない代物である。まあ、ファンなら買うだろうが、それならケースをもう少し丈夫に作って欲しかった。

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2008年3月15日 (土)

ブッチ&サンダンス/伝説のアウトロー

Butchブッチ&サンダンス/伝説のアウトロー

ベージル・ポールドゥリス - The Legend of Butch and Sundance (Original Soundtrack)

 マイナーな映画やTVのサントラをリリースしているMOVIE SCORE MEDIAより、ベイジル・ポルデュリスの2004年作品"THE LEGEND OF BUTCH AND SUNDANCE"が発売された。タイトルからもわかるとおり、『明日に向って撃て!』と同じ無法者ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドを主役にした西部劇。日本ではCSで放映されたらしい。アメリカでDVDが発売になったのであわせてサントラも発売になった。監督はスティーヴン・スピルバーグのADをしていたというセルジオ・ミミカ=ゲッザン。TV『テイクン』でデビュー後、初の長編が本作。その後、TVで『バトルスター・ギャラクティカ』『プリズン・ブレイク』新作『ターミネーターSCC』などヒット作を撮っている。

 さて、音楽。ベイジル・ポルデュリスといえば『コナン・ザ・グレート』や『ロボコップ』の男っぷりのいい豪快なスコア、そして『青い珊瑚礁』や『フリー・ウィリー』のような大自然をモチーフにした雄大なスコアなど色々あるが、西部劇も『ロンサム・ダブ』や『ブラッディ・ガン』などがある。しかし、これが他の作品とは違うのは、ポルデュリスの遺作であるということ。はっきりとしたメインテーマそ、そのアレンジで聴かせる。これがもう聴けないとはなんという損失か。オケをメインにシンセ、ギター、マンドリン、フィドル、バンジョ、アコーディオンでカントリー色をつけているが、ポルデュリスらしい太さは充分。遺作ということで、少々甘いが、お薦め。

 ダウンロード販売をメインにしているレーベルなので、通常CDは限定500枚しかリリースされないのだが、本作は1500枚限定。

 CDの購入は■SAEで。
 レーベルのMOVIE SCORE MEDIAのサイトではiTUNESより長く試聴できる。
 海外のダウンロード販売サイト、FILM MUSIC DOWNLORDSでも扱っている。
ベージル・ポールドゥリス - The Legend of Butch and Sundance (Original Soundtrack)iTUNESは音質のいい低圧縮のPRO。

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2008年3月14日 (金)

映画ネタ11

*『超人ハルク』の映画化(アン・リー監督の『ハルク』とは別)"THE INCREDIBLE HULK"の公式サイトが立ち上がり、ティーザー予告も公開になった。公開が6月13日なので、ようやく公開という感じ。製作が遅れているのかも。主演はエドワード・ノートン、他にリヴ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハート。監督は『トランスポーター2』のルイ・レテリエ。音楽は『ムーラン・ルージュ』や『ワールドトレードセンター』のクレイグ・アームストロングと意外な人選。アン・リー版とはかなり違う印象で、ホッと一息。
 ちなみに一足先に公開される『アイアンマン』の主人公トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)もゲスト出演している。

*『Mr.インクレディブル』や『アイアン・ジャイアント』のブラッド・バード監督の次回作は実写になりそうだ。1906年のサンフランシスコ大地震を題材にしたジェイムズ・ダレッサンドロの小説『激震』の映画化。ワーナーが映画化するという話だったが、ディズニー/ピクサーとの共同製作の超大作になる。

*ハリー・ポッター最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝』が噂どおりに2部作になる。2010年11月に「前編、2011年5月に後編公開の予定。監督は『不死鳥の騎士団』のデビッド・イェーツで、現在『謎のプリンス』を撮影中。4作連続での監督になる。そのため、音楽も引き続きニコラス・フーパーになると思われる。

*コナミのゲーム『メタルギア・ソリッド』の映画化の話はなかなか実現しないが、『リベリオン』のカート・ウィマー監督の名が上がっているらしい。スネークがガンカタする?

*『スピード・レーサー(マッハGOGOGO!)』の最新予告が公開された。この原色をメインにした画面は疲れるなぁ。キッチュでおもしろいけど。音楽は『Mr.インクレディブル』や『LOST』などのマイケル・ジアッチーノ。

*『ロード・オブ・ザ・リング』の大ヒットで一躍名を上げた製作会社ニューラインシネマが危機に。取締役を大量処分し、親会社ワーナーに吸収されるという。業績悪化が最大の要因だが、最も大きい失敗は『ライラの冒険/黄金の羅針盤』の記録的な大コケ。日本ではギャガの必死の宣伝で何とかヒットしているが、アメリカでは製作費1億7000万ドルに対し、興収7000万ドル。半分もない。最低でもアメリカ国内で製作費と同じレベルまでないと、海外配収とDVD売り上げを加えて儲けが出るかでないかという世界だけにこれは問題にならないわけがない。
 ところで、日本では3部作の幕開けみたいな宣伝をしているが、すでに無理だってわかってるのに、これじゃ詐欺じゃないか?(^_^;)?

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ヘビー・メタル

Heavymetalヘビー・メタル

■SAE

 音楽じゃなくて、フランスのSFコミック雑誌(正確に言えば、フランスのMETAL HURLANTの特約誌であるアメリカの雑誌)の方。その映画化。サントラは2枚組LPが当時出ていたが、エルマー・バーンスティーンのスコア盤は輸入盤のみ。それをCD化した海賊盤が出ていたが、ようやくFSMから正規盤の登場。しかも、LPの倍以上の曲数になっており、枚数限定ではないようだ。
 以前、『スペース・サタン』の紹介でも書いたが、本作のヒロイン・ターナのテーマは『スペース・サタン』で使われなかった愛のテーマを使っている。オケは名門ロイヤル・フィル。

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2008年3月13日 (木)

バンテージ・ポイント

Vantage_pointバンテージ・ポイント

 TV出身のピート・トラヴィス監督による初劇場映画。
 スペインで対テロの首脳国会議に出席したアメリカ大統領。TV局やシークレットサーヴィスがそれぞれに緊張している中、いきなり狙撃されて倒れる。それを目撃していたTVディレクター、シークレットサーヴィス、観光客、地元警官、大統領のそれぞれの視点・立場(バンテージ・ポイント)で物語を進める。それぞれの狙撃23分前からの行動を追い、1人が終わると時間を巻き戻して最初から。そして、最後にはテロリストの視点も加えて、事件の全貌が観客にわかるという凝った構成。この構成がこの映画のキモ。実際、ストレートに時系列をつなげると、あまり新しいところのないポリティカルアクション映画なのだ。しかし、こういう見せ方を提案した段階で、作品としての格が上がったといっていい。
 さらにこれだけ複雑なことをしながら上映時間90分という驚異的な短さ。脚本と言うよりも、編集の巧さが光る。その編集はスチュアート・ベアードがメインのようだ。『007/カジノロワイヤル』なんて最近のアクションもあるが、それよりも編集としては『オーメン』『スーパーマン』である。監督としては『エグゼクティヴ・デシジョン』『ネメシスSTX』である。
 俳優では主人公といってもいいシークレットサーヴィス役のデニス・クウェイドの渋い演技。容貌もくたびれたおっさんになってしまったが、役柄にマッチして素晴らしい。シガーニー・ウィーバーは出番は少ないながらも存在感はあった。儲け役は観光客のフォレスト・ウィテイカーと大統領のウィリアム・ハート。
 音楽は38歳の新鋭アトリ・オーヴァーソン。ハンス・ジマー率いるリモート・コントロール所属で、これまでにゲーム音楽の他、ジマー作品の追加音楽を手がけている。本作のスタイルは同じRCのハリー・グレッグソン=ウィリアムズのアクションスコアに近く、ストリングス+打ち込みで、少しノイズの入ったギターが加わる忙しいもの。それに土地柄やテロリストをイメージした中東風旋律が加わる。アクションが始まると、HGWと区別がつかないが、もはやそれは言っても仕方がないことか。最新作はヴィン・ディーゼル主演の"Babylon A.D."。

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ダーティハリー4

SUDDEN IMPACT

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 ラロ・シフリンの個人レーベルALEPHが5月6日に『ダーティハリー4』"SUDDEN IMPACT"のサントラを発売する。映画公開時にLPでコンピレーション盤として数曲だけ収録されていたが、単独サントラは初めて。これで、ALEPHからシリーズ4作がそろったことになる。残るは5作目"DEAD POOL"のみ。
 amazonでは現時点で1534円!

DIRTY HARRY

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Lalo Schifrin - Dirty Harry - The Original Score

 記念すべき1作目。
 シフリンのクールなサウンドが70年代を作ったといってもいい。

MAGNUM FORCE

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Lalo Schifrin - Magnum Force (Original Score from the Motion Picture)

 2作目。
 女声の加わったメインテーマが不安感を煽ると同時に、シリーズ中、最も格好いい。

THE ENFORCER

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Jerry Fielding - The Enforcer

 3作目。シリーズ中、唯一シフリンが担当できなかった。スケジュールがあわず、盟友ジェリー・フィールディングが代打。幻のスコアになるかと思われたが、奇跡のリリース。

DIRTY HARRY ANTHOLOGY

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Lalo Schifrin - Dirty Harry Anthology

 1、2、4作目のベスト。

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2008年3月12日 (水)

ギリアム新作撮影続行など

*ヒース・レジャーの死で撮影が中断されていたテリー・ギリアムの新作"The Imaginarium of Doctor Parnassus"だが、このほど撮影が再開された。すでに撮影されていたレジャーのパートはそのままで、物語の設定上人物はそのままだが容貌が変わっても大丈夫らしい。で、その主人公を演じるのがレジャーに加えて、ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウという豪華メンバー。主人公を4人が演じるという異色作はどうなるのか。もちろんギリアムのファンとしては観ないわけにはいかない。

*ピクサーの新作『WALL-E』の最終予告編が公開された。えーっと、こういう話だったのか……。

*『スーパーマン・リターンズ』の続編がようやく脚本段階にまで進んだ。今度はややこしい思い入れなんぞ抜きにして、独立して観られる話にしてもらいたい。

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2008年3月 8日 (土)

最後のスーパーマン

 FSMのスーパーマンBOX最後は『スーパーマン4最強の敵』である。
 クリストファー・リーヴが演じた最後のスーパーマン。3作目までの製作(+『スーパーガール』)を担当していたイリヤ・サルキンドが権利をキャノン・フィルムに売却し、リーヴが原案を持ち込んで実現した。小規模なキャノンとしては巨費を投じており、ジーン・ハックマンのレックス・ルーサーも帰ってきた。

 今回のBOXで一番楽しみにしていたのが、本作。映画はアレだが……。

 音楽はジョン・ウィリアムズを予定したようだが、スケジュールがあわずに、彼のオーケストレイションなども担当していたアレクサンダー・カレッジが推薦されて起用された。カレッジといえば『スター・トレック』いや『宇宙大作戦』のメインテーマ(『アメリカ横断クイズ』のテーマといった方がいいのか)が有名で、ジェリー・ゴールドスミスのオーケストレイションを40作以上担当している人物。アカデミー賞には2回ノミネートされているが、オリジナル作曲部門ではなく、編曲などの部門。作曲の仕事では『宇宙家族ロビンソン』や『原子力潜水艦シービュー号』などTVが多く、単独サントラも恐らく出ていない。

 多忙のジョン・ウィリアムズだったが、それでもこの作品のために新たに敵キャラ・ニュークリアマン、ヒロイン・レイシー、ジェレミーの3つのモチーフを書き下ろしている。このため、従来からのスーパーマン、愛のテーマ、レックス・ルーサー、クリプトンのモチーフなどを加えて、4作品中最もモチーフの多い作品になっている。
 カレッジのスコアはジェリー・ゴールドスミスのオーケストレイションを長年やっていたせいか、当時のウィリアムズがあまり積極的ではなかったシンセも少し取り入れており、ニュークリアマンのテーマなどに控えめに使われている。そのニュークリアマンのテーマがひとつの白眉。カッコイイのにどこかファンキーな音で、これまでにはあまりないタイプ。全体的にケン・ソーンの2作品のように軽くなく、1作目ほど重くなく、ちょうどいいバランスになっている(映画のバランスは崩れっぱなしだが……)。各モチーフを生かしつつ、複雑に構成する手腕は見事。2枚目の5曲目など複数のモチーフが重なり合って、それでも曲として成立している辺りは感動的。さすがである。最近多発しているリメイクで、オリジナルで使われた魅力的なモチーフを生かし切れない作曲家は、こういう作品を参考にしてもらいたい。

 演奏はドイツのグランケ交響楽団だが、表現のレベルに満足できなかったために半分近くをナショナル・フィルで追加録音している。そのために1曲の中でオケが入れ替わるということも。確かに違う音色ではあるが、言われなければわからない。当時LPの発売が計画されたが実現しなかったようだ。それが30曲110分+別バージョンという2枚組になった。最後には環境音楽としてポール・フィッシュマンによるポップソングが9曲収録されている。

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広川太一郎、死去

 ああ、『空飛ぶモンティ・パイソン』がようやく奇跡的にDVD化されたばかりだというのに、声優・広川太一郎が今月3日亡くなった。死因はガン。享年68歳。
 モンティ・パイソンと5月に出る『ライフ・オブ・ブライアン』で追悼しよう。ロジャー・ムーアでもいいけど、DVD持ってないし。あのアドリブはもう聞けないんだな、このぉ!

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2008年3月 7日 (金)

続スーパーマン

 引き続き、FSMのスーパーマンBOXを聴く。今日は『スーパーマンII冒険編』と『スーパーマンIII電子の要塞』、それにアニメ版とその他の4枚。

『冒険編』と『電子の要塞』はどちらもイギリスの作曲家ケン・ソーンの作曲。『ローマで起った奇妙な出来事』でアカデミー作曲賞を受賞しており、ジャッキー・チェンの『プロテクター』なんかも担当している。

 映画はどちらも1作目と比べたら軽いアクション映画のノリなので、音楽にも1作目の重厚さは微塵もない。オケもスタジオミュージシャンだし、編成も大きくない。比べるのはナンセンスだろう。特に『冒険編』はLPで聴いた時から感じていたが、演奏が上手くない。モチーフもほとんど1作目を使い回している――というよりも、1作目とまったく同じ人物しか出てこないのだから当然といえば当然。だから余計に比較されてしまうし、違いがわかってしまう。ある意味、かわいそうとも言える。

 それに対して『電子の要塞』はまったく違う。ポップスと気の抜けたスーパーマンのテーマアレンジを作ったジョルジオ・モロダーはおいておいて(^_^;)、敵も新しくなり、キャラも増えているため、それに対応するモチーフが追加されている。敵がコンピュータなので少しシンセも加え、リチャード・プライヤー演じるエンジニアのためにノリのいいモチーフも用意した。オケもスタジオミュージシャンだが、遙かに上手い。LPでは6曲19分しかなかったスコアが24曲64分も聴けるのは嬉しい。

 意外な拾いものはアニメ版。ロン・ジョーンズというとTVシリーズ『スター・トレック・ネクスト・ジェネレーション』が一番有名で、TVを担当することが多い作曲家。このアニメもTVシリーズだ。ジョン・ウィリアムズのメインテーマを使いつつ、自己流アレンジもほどこしており、これがなかなかいい。本編も題材ごとに色々と実験もしており、印象が変わった。

 最後の寄せ集め集はさすがに落ち穂拾いなので、ヴァージョン違いや環境音楽、モロダーのポップスとまとまりがない。まあ、あくまでもおまけということで。
 さて、明日は『スーパーマン4最強の敵』2枚だ。

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2008年3月 6日 (木)

WATCHMENスチール

『300』のザック・スナオダー監督の新作『ウォッチメン』の主要キャラが公式サイトに登場した。コメディアンやナイトオウル、ロールシャハ、オジマンディアスの実写姿が見られる。原作コミックと比べると、ぐっと渋くなっている。ドクター・マンハッタンはどうなってるんだろう。

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スーパーマン到着

Superbox 以前の記事で紹介した『スーパーマン』ボックスセットが到着した。同じショップで5日前に発送された荷物より先に到着したのは、さすがスーパーマンの面目躍如というところか。いや、先の荷物が心配になってきたぞ。ちなみに先の荷物は日本時間2月24日発送。スーパーマンは2月29日発送。5日で東海岸から届いた計算になる。どちらも通常の航空便。
 さて、中身だが、なんせ8枚もあるので全部聴くには2、3日必要だ。とりあえず、1作目の2枚を聴いた。音質はさすがにクリア。以前のサントラはLP用のミックスダウンや、数世代後のコピーだったというのがわかる。デジタルの時代ではなく、アナログの時代なので、当然ながらマスター音源からコピーしたり、ミックスしたりする度に音質は落ちてくる。音質の問題だけではなく、曲だけを考えても、以前のCDで充分という人も聴く価値はある。なんせ、ヴァージョン違いを含めると174分になるのだ。
 ブックレットにはざっと目を通しただけ(英語を斜め読みしたって意味不明なだけだが(^_^;))だが、愛のテーマに急きょ歌詞をつけて歌を作ろうとしたらマーゴット・キダーが歌えなくて、ナレーションになったとか、4作目の演奏はサントラではお馴染みのドイツのグランケ交響楽団だが、表現がいまいちで追加でナショナル・フィルも使ったとか、色々書いてある。ちなみに4作目はオケの問題の他に、スケジュールの都合で参加できなかったジョン・ウィリアムズが新たに3つのテーマを書き下ろしており、1作目に次いで音楽的には気合いが入っている。映画はアレだけど(^_^;)
 明日以降にその後を聴く予定。

 しかし、BLUE BOXというけど、青というよりかなり濃い紺なんだよな。スーパーマンの色じゃない。まあ、ボックスと解説書の目立つところにロゴマークしかないのは素晴らしい。

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2008年3月 5日 (水)

ローゼンマン死去

 ハリウッドの作曲家レナード・ローゼンマンが現地時間3月4日、心臓発作で亡くなりました。享年83歳。合掌。
 Jジェームズ・ディーンの紹介でエリア・カザン監督の『エデンの東』を担当してデビュー。ディーンの次回作『理由なき反抗』にも登板。その後、『ミクロの決死圏』『続・猿の惑星』『指輪物語』『スタートレック4』『ロボコップ2』と骨太、前衛と幅は狭いが特徴ある音楽をつけている。『バリー・リンドン』と『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』でアカデミー賞2回受賞。ノミネート2回。

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2008年3月 4日 (火)

THRILLER

THRILLER / Michael Jackson

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@TOWER

 世界一売れたアルバムであるマイケル・ジャクソンの傑作。というか、これしか聴いたことなかったけどね。
 で、先月、25周年記念アルバムがリリースされていた。日本盤もつい先日発売。リマスターされて、ボーナストラック7曲追加。さらに、DVDつき。どっちかというと、このDVDが目当てか。MTVで大ヒットしたスリラー、ビート・イット、ビリー・ジーンのPVが収録されている。当時としては画期的な映像だし、スリラーはジョン・ランディス監督とリック・ベイカーの特殊メイクという『狼男アメリカン』のコンビにビンセント・プライスのナレーション、エルマー・バーンスティーンの追加音楽という貴重な代物。DVDで持っていてもいい。やっぱ好きだわ、スリラーは。アルバムヴァージョンではなくて、PVの方がね。

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