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2007年11月の記事

2007年11月29日 (木)

魔法にかけられて

Enchanted魔法にかけられて

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@TOWER

 ディズニーが自作パロディという、従来ならば信じられない暴挙に出たファンタジー映画。2Dのディズニークラシック(白雪姫とかね)調のアニメの世界で暮らすプリンセスが魔女の魔法で現実世界のニューヨークに放り出される。同時にプリンセスもアニメから実写に変わるが、行動はアニメのまま。セントラルパークで動物たちと歌い、話し、戯れる。プリンスも救出のために追ってきて、魔女もやってくる。現在アメリカで公開中で初週ボックスオフィス1位で大ヒット中。批評家だけでなく観客の反応もいいようだ。日本では3月14日から。
 で、サントラ。1曲目を聴くと、いつの時代のミュージカルだと疑うほどクラシック。もちろんそれは意図的。3曲目は現代的なミュージカルナンバー。4曲のミュージカルに、グラミー賞最優秀新人賞を獲ったキャリー・アンダーウッドによる主題歌が1曲、残りはスコア。主題歌も含めて作曲はすべてアラン・メンケン。『美女と野獣』や『アラジン』などアカデミー賞をかっさらっていた復活ディズニーの立役者だ。作詞の方は残念ながらその当時の作詞家ハワード・アシュマンは亡くなったため、『ノートルダムの鐘』や『プリンス・オブ・エジプト』のスティーヴン・シュワルツが担当。スコアは正統派のオーケストラ曲から現代的なポップ調まで、これもディズニーの歴史を表すようだ。クライマックスはコーラスも導入し、ラストは10分を超えるスペクタクル。古典から現代までのディズニーを1枚で楽しんだような気になれるお買い得サントラ。

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2007年11月25日 (日)

ハリーとヘンダスン一家

Harryハリーとヘンダスン一家

@TOWER
■INTRADA

 1987年、スピルバーグ製作のアンブリン映画。ビッグフットを車ではねてしまったヘンダスン一家が死体を家に運んだら生きていて、大騒ぎ。そこにビッグフットを追うハンターがからみ、最後はハートウォーミングな話になるという、当時は『グレムリン』や『ニューヨーク東8番街の奇跡』、そして、『E.T.』などありがちなちょっとファンタな映画。おかげで批評家からはそっぽを向かれ、大コケ。しかし、類人猿フリークのリック・ベイカーによるビッグフット”ハリー”の造形とキャラクター、ジョン・リスゴーが珍しく良いお父さん役などでしっかりとした映画になっている。惜しい。私は大好きだ。
 音楽は『シルバラード』などのブルース・ブロートン。『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』でスピルバーグ映画に起用されてアンブリンでの2作目。これでスター街道まっしぐらかと思いきや、なぜか大した作品や監督にも恵まれず、なかなか陽向に出られないのがもったいない才人。しかも、現在のハリウッドでは、こういうしっかりしたスコアが必要とされない。もったいない話だ。
 サントラは公開当時LPが出たのみで、CD化されていなかったが、今回初CD化。LPには未収録だったスコア40分を追加した77分の完全版。追加分の方が多いというのも凄い。さらに使用されなかったエンドクレジットも収録。LP収録の主題歌"Love Lives On"(メインテーマに歌詞をつけ、ジョー・コッカーが歌う)ももちろん収録。カントリー調に、ファミリー向けコメディ調に、しっかりとサスペンスも押さえ、メロディも素晴らしい。隠れた傑作。限定3000枚。

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ドラゴン~竜と騎士の伝説~

Georgedragonドラゴン~竜と騎士の伝説~

@TOWER
Robert Gulya - Atom Nine Adventures (Original Motion Picture Soundtrack)

 2004年のドイツ-ルクセンブルグ合作ファンタジーのサントラ。原題は"GEORGE AND THE DRAGON"と邦題にもドラゴンとあるが、実際にドラゴンが登場するのは終盤で出番はほとんどなく、基本的に十字軍から帰ってきた騎士がさらわれたイングランドの姫を探索し、その裏にある陰謀と戦うという活劇。ドラゴンの卵がそれに関係し、終盤に登場する。スタッフ・キャスト共に現地の人物が多く、キャストで有名なのはパトリック・スエイジとマイケル・クラーク・ダンカンくらいか。
 音楽はルクセンブルグの作曲家ガスト・ヴァルチン。元々はジャズ系の作曲家らしいが、本作では軽快で、要所で史劇調の重厚なオーケストラスコアを書いている。所々で打ち込みが加わったりするが、基本はフルオケ。メロディもはっきりしているが、ちょっとまとまりがないように感じるのは前述の打ち込みや、3曲目のケルティックなテクノっぽい音楽のせいか。まあ、これは曲としては面白い。オケはルクセンブルグ管弦楽団で、コーラス、そして、ソリストとしてソプラノ、バグパイプ、ティンホイッスルが加わる。ラストは劇中のメロディを使った女性ヴォーカルの主題歌。限定500枚。
 レーベルのMOVIE SCORE MEDIAのサイトではiTUNESより長く試聴できる。
 海外のダウンロード販売サイト、FILM MUSIC DOWNLORDSでは値段こそiTUNESと同じだが、低圧縮のMP3ファイルなので音質は上。

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2007年11月23日 (金)

エイリアン

Alienエイリアン

■INTRADA
■@TOWER

 あまりにも有名な映画だが、実はサントラはきちんとした形でCD化されていなかった。LP音源をCDにしたイギリスのSILVA SCREEN版しか存在しなかったのだ。これは権利関係でそうなったらしい。もちろん音はお世辞にもよいとは言えない。それがついに綺麗な音でCD化。しかも完全版であり、限定ではなく、通常のリリース。素晴らしい! それにしても、どうしてここまで有名な映画のサントラが出なかったのか。映画は20世紀フォックスの製作なのだが、現在の音楽の権利はユニバーサルが保有しているのだ。この辺りの複雑さが影響しているのは間違いない。何はともあれ、28年ぶりに正規リリースされたサントラを喜びたい。

 内容は映画のために本来作曲されたスコアすべてと、監督の指示でやり直したスコアすべてを1枚目に。2枚目にはLPのリマスター、ヴァージョン違いを収録。LPは編集されて2曲が1曲になっていたり、短くされていたりする。曲順もタイトルもかなり違うので、映画を観る前に初めて聴いた時、クライマックスのはずの最後の曲がこんな淡々としていていいのかと不安になったものだ。実際には中盤の艦長がシャフトに入って殺されるシーンで、しかも映画では使用されなかった。リーフレットには曲について使用されたかされなかったか、そして使用された場合はどの部分が使用されたか詳細に書かれている。LPについても編集される前の元曲を明記している。音質は素晴らしい。完全版スコアとして海賊盤CDも出ているが、これはDVDのアイソレーテッドスコアが音源で、あまりクリアな音ではなかった。これで完全だ。
 演奏はナショナル・フィル。現在は消滅しているが、ロンドン在住の一流オケの楽団員がレコーディングのために集められていたオケで、もちろん最高レベルの演奏。映画音楽も数多く演奏していた。音が綺麗になったせいで、細かな音がはっきりと聞き取れる。改めて凄さを認識した。『エイリアン2』でジェイムズ・キャメロンがついこのスコアを流用してしまったのも仕方がない。シンセなどはまったく使用しないでこれだけ妙な音を出し、しかも、音楽としてレベルが高い。翌年には『スター・トレック』を手がけたことを考えると、この頃のゴールドスミスは絶頂期だったのだろう。『猿の惑星』と比肩しうる傑作。

 さて、知っている人は知っているように、この映画は監督リドリー・スコットがゴールドスミスの意図とは違うように音楽を使用したり、ゴールドスミスの過去作『フロイド/隠された欲望』の音楽を流用したり、エンディングにアメリカの現代クラシック作曲家ハワード・ハンソンの交響曲第2番”ロマンティック”を使用したりしたため、ゴールドスミスは激怒したという。音楽的な打ち合わせについて監督があまりにも話をしないので、『レジェンド/光と闇の伝説』の時にそう告げると、今度は頻繁に話をしてくるようになったという。その甲斐あって日本公開されたヴァージョンでは完璧な音楽が入れられていた。しかし、今度はアメリカ公開版で映画会社(当時のユニバーサルの会長)の意向で「もっと若者受けするように」とブライアン・フェリーなどの歌を入れ、タンジェリン・ドリームのスコアに差し替えられてしまったのだが……。監督には抵抗する権限もないので仕方ないとはいえ、怒るよな、普通。

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2007年11月21日 (水)

1-18-08

11808 JJエイブラムズの新作映画は噂どおりにタイトルは"CLOVERFIELD"に決定して、『ベオウルフ』の上映館で上映された予告編が公式サイトにもアップされました。相変わらず何が起こっているのかわからない。観客が登場人物と同じ状態に放置されるのかと思うと、それはそれで楽しみ。とにかく、でかい怪獣と小さいのが出るという噂。真剣な怪獣映画は歓迎です。日本公開はいつなんでしょうね。

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2007年11月19日 (月)

VARESE CD CLUBの新譜

 サントラ専門レーベルVARESE SARABANDEが年4回発表する限定盤シリーズVARESE CD CLUB。今回の発表があった。

"MAGIC FIRE" 楽聖ワグナー(1955)
 エリック・ウォルフガング・コーンゴルド
 限定1000枚

"THE TALL MEN" たくましき男たち(1955)
 ヴィクター・ヤング
 限定1500枚

"BY LOVE POSSESSED" 愛するゆえに(1961)
 エルマー・バーンスティーン
 限定1500枚

"NEIGHBORS" ネイバーズ(1981)
 ビル・コンティ(トム・スコットの未使用曲も)
 限定1500枚

"NORTH BY NORTHWEST" 北北西に進路を取れ(1959)
 バーナード・ハーマン
 限定3000枚
 ジョエル・マクニーリー指揮、スロバキア・ナショナル管弦楽団でスコア完全盤を再録音

 まあ、急いで買わなくちゃいけないようなものはなかったので、ホッと一息。

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2007年11月17日 (土)

ブレードランナー

Bladerunnerブレードランナー

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@TOWER

 イギリスのユニバーサル・ミュージックTVが12月10日にリリースする3枚組。1枚目は従来の正規サントラをリマスターしたもの。2枚目はそれ以外のスコア+ボーナス2曲。ラストシーン、デッカードがタイレル社を訪れたシーン、目玉工場、デッカードとロイの戦い、タイレル殺害、TEARS IN THE RAIN(ロイの台詞カット)などが収録されている。3枚目が微妙。ヴァンゲリスがブレードランナーをイメージして新録音した曲らしいのだが、そこにリドリー・スコットやポランスキー、オリヴァー・ストーンなどの声が入っているという。
 それにしても、『ブレードランナー』のサントラは公開当初ポリドールからリリースとエンドクレジットで書かれながらリリースされず、12年後にワーナーからようやくリリースされた。その間に幾多の海賊盤が出ており、海賊盤でCDプレスが出た最初期の作品となった。そして、25年目のファイナルカットにあわせて、今回の3枚組。しかし、正規盤では満足できないのがマニアの困ったところだ。エンドタイトルズが短いとか、平家物語の扇の的(強力わかもと)が入っていないとか、色々な文句が出るのだった。今回も文句は出るだろうなぁ。正規盤はサントラではなく、あくまでもヴァンゲリスの作品としてのリリースなのだ。

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ブレードランナー/ファイナルカット

Blade_runner_fcブレードランナー/ファイナルカット

 公開25周年に当たる2007年、修正版がディスクで発売されるのを記念して劇場公開された。日本でも東京と大阪だけではあるが、本日から2週間限定で公開(大阪は1週間遅れる)。どこが違うかというと、わからん(^_^;) デジタルで修正されたせいなのか、デジタル上映のせいなのか、とにかく、はっきりくっきり見える。凄いのは、はっきりしたからと言ってミニチュアがちゃちに見えなかったこと。それでもなお存在感たっぷりなタイレル本社ビルには圧倒される。撮影に使われた巨大なミニチュア(言葉がおかしいが)の実物は当時大阪で行われたSFX展で見ているが、そのままくっきり見えた。やはりリアルに見せるには作り込みの濃度だけでなく、撮影センスも関係するんだよなぁ。しっかり撮影してあれば、後からこんなに修正してもめげない映像になるのだ。
 で、編集上の違いはナレーションのない最終版を土台に、ユニコーンの夢(『レジェンド/光と闇の伝説』の未使用カット)を別のカットに差し替えたくらいしかわからず。細かいところでは、レプリカントの瞳に効果を入れたり、SFXのアラをデジタルで修正したり、デッカードがレオンに襲われた後、レイチェルと家に戻ったシーンでデジタルな音楽が追加されたりしたくらい。それも記憶が不確か。突っ込みどころとしては、サントラリリースがポリドールのままになっていたこと(^_^;) 出てねぇから。
 初日で、小さいスクリーンだったが、ほぼ満席。いかにもな感じの観客に混じって、彼氏に連れられてきた若い女性の姿も。「思ったより面白かったよ」との感想が聞かれたが、どんな映画だと思っていたんだろう。

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2007年11月16日 (金)

年末ファンタジー5発!

 なんとまあ、アメリカでは年内にファンタジー映画が続々と封切られる。数週間から数ヶ月遅れで日本でも公開されるうち、サントラがリリースされる作品を紹介。

Beowulfベオウルフ/呪われた勇者

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@TOWER

 アメリカでは今日16日からの公開、日本でも12月1日から公開される超大作CGIアニメ。実写ではありません。モーションキャプチャーで演技や顔は再現しているが、そのままではないので、アンジェリーナ・ジョリーのヌードも本人のものではありません(^_^;) 原作は北欧伝承で、サトクリフなど色々な小説版がある。脚本には『スターダスト』のニール・ゲイマンが参加し、かなり脚色を加えている模様。監督はロバート・ゼメキス。フルCGI作品『ポーラー・エクスプレス』よりもさらに進化したCGIは見る価値あり。
 音楽はゼメキスの盟友アラン・シルヴェストリ。この手の作品は『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』とか『ヘルシング』とかあるのでそつなくこなしてくれるだろう。

Goldencompassライラの冒険/黄金の羅針盤

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@TOWER

 アメリカでは12月7日公開、日本では3月1日公開になる。フィリップ・プルマン原作の3部作の1巻目を映画化。ニコール・キッドマン、『007/カジノ・ロワイヤル』に続いて共演のダニエル・クレイグとエヴァ・グリーン、サム・エリオット、イアン・マッケラン(声のみ)など、この5本の中では最も大作感がある。この世界とは少し違う、魔法と機械が両方存在する世界を舞台に、育ちの悪いちょっとすれっからしの少女が繰り広げる冒険譚。
 音楽は『真珠の耳飾りの少女』や『クィーン』などのアレクサンドル・デスプラ。ここまで大規模な作品は初めてなので、期待。

Emporiumマゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋

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@TOWER

 アメリカでは今日16日公開、日本では来年2月16日公開。『主人公は僕だった』の脚本家ザック・ヘルムの脚本で、初監督作。ダスティン・ホフマン演じるマゴリアム氏の玩具屋は玩具が勝手に動き出す不思議なお店。しかし、ナタリー・ポートマン演じるマネージャーに店を譲ろうとすると、玩具屋に暗い変化が起こってしまう……。
 音楽はアレクサンドル・デスプラと、スタジオ・ミュージシャンとしての経歴の長いアーロン・ジグマン。文芸作品の多いデプラ(『ライラの冒険』と同時進行)と、『テラビシアの橋』でファンタジーの経験のあるジグマンのコラボがどうなるか楽しみ。

Waterhorseウォーターホース

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@TOWER

 アメリカでは12月25日公開、日本では来年2月公開。ネス湖のモンスターを題材にしたディック・キング-スミスのジュヴナイルを映画化。この作者は牧羊豚を描いた映画『ベイブ』の原作者でもある。予告編で見るこのモンスターは角がキリンみたいでかわいい。
 音楽は『シックス・センス』や『キング・コング』のジェイムズ・ニュートン=ハワード。ファミリー路線は過去にもあるので、安定した作品になるだろう。

Enchanted魔法にかけられて

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@TOWER

 アメリカでは11月21日公開、日本では来年3月公開。ディズニーがセルフパロディーをするという暴挙に出たと話題のコメディ。2Dアニメのファンタジー世界に住むプリンセスが魔女の魔法で現実世界のニューヨークに放り出されてしまう。セントラルパークの動物と戯れてミュージカルしたり、アゴ割れのプリンスやらドラゴンやら。
 音楽はアカデミー賞常連だった『美女と野獣』などを担当していたアラン・メンケン。歌詞はブロードウェイや『ノートルダムの鐘』のスティーヴン・シュワルツ。黄金期のメンケンに迫れるか。

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2007年11月14日 (水)

電脳コイル再放送!

 絶賛放映中の『電脳コイル』ですが、見逃した人も多いでしょう。しかし! 再放送決定ですよ! 現在と同じ毎週土曜日18:30~NHK教育テレビです。12月8日から。つまり、最終回の翌週からです。

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椿三十郎

30rou椿三十郎

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@TOWER

 あの黒澤作品のリメイク。監督は森田芳光。脚本はオリジナルのものをそのまま使ったが、なぜか20分長くなっているという。演出の差か。しかし、元々2時間超えるような話じゃないと思うんだが。
 音楽は同じではなく、『ゴジラ×メカゴジラ』や『ごくせん』など八面六臂の活躍をする(仕事しすぎの感もある)大島ミチル。監督からはオリジナルの佐藤勝のスコアをよく聴き、それを消化した上でオリジナルをという難しい要求をされた。元々、佐藤勝はこのスコアをあまり評価していなかったのだから、この要求はさらに難しい。スコアはわずか33分。未使用曲を入れても35分で完全版だという。2時間を超える映画でスコアが30分というのはまるでハリウッドで言うと70年代の映画並みだ。
 さて、ストリングスとパーカッションをメインにしたスコアだが、さすがに研究しただけあって、佐藤勝っぽさもありつつ、メロディにミチルらしさもある。小編成で、それでいて太い音。喜劇っぽい話だけにオリジナル同様に剽軽なところもある。ところどころゴジラっぽいのは愛嬌かもしれないが、後半はちょっと鳴らしすぎで、ここまでのスコアと印象が違いすぎる(急に現代劇になったような)ところも。

 オリジナルの佐藤勝のサントラは東宝ミュージックから直販でどうぞ。聞き比べると面白い。

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2007年11月12日 (月)

脳内映画音楽家イメージ

 成分解析onWEBの中に自分で脳内イメージを作れるというのがあったので作ってみました。自分の頭の中に潜む好きな作曲家とは?

脳内映画音楽家イメージ

 自分でやってみたら……

 ……もう死んどるやないか!

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2007年11月 5日 (月)

川井憲次CINEMA SYMPHONY 2007

 コンサート当日。SF大会は行けなかったが、同じ会場(のホール)でコンサート。あれからあまり状況は変わっていないのだが、この規模のコンサートは当分ないだろうから仕方ない(いや、SF大会もあの規模はもうないだろうけど……)。
 私の席は前から3列目だが、右の端の方。み、見えん。幸いにも会場でお会いしたたけちゅーさんの友人が来られないと言うことで、同じ3列目の中央辺りの席を譲っていただいた。感謝。
 オケの配置は通常とはまったく違い、通常は後ろに並ぶパーカッションが中央に帯状に配置。ティンパニは2セット分。その前に和太鼓、グランドピアノ、キーボードが置かれ、指揮者は中央。オケとパーカッションの間には間仕切りがあり、レコーディングスタジオ状態。カメラは客席に3(?)、左右に固定カメラ、右にリモコンで上下するタイプ、左にアームで自由に動くタイプ、客席前にドリーと8台を越えていた。これは恐らくDVDでリリースされるだろう。しかし、和太鼓と謡いの迫力は再現出来ないだろうが。

 いきなり『めざめの方舟』の"百禽"。和太鼓と謡いでド迫力に始まり、すでにクライマックスの盛り上がり。大丈夫かいなと思っていたら『機動警察パトレイバー』から2のメインテーマ、1のオープニング。『ケルベロス』でアコギを自ら弾き、予期せぬ『御先祖様万々歳』の主題歌を児島由美が歌い、『イノセンス』の挿入歌"RIVER OF CRYSTAL"を作詞の坂本美雨自らが歌う。『墨攻』『セブンソード』『美しき野獣』『ガラスの脳』『リング』『DETH NOTE』と押井作品以外もある。そして、『アヴァロン』からはサントラ同様ポーランドの歌手がオペラを歌い上げ、名曲"LOG IN"が激燃え。『機動警察パトレイバー』の"朝陽の中へ"をライヴ感たっぷりに演奏し、川井憲次のすべてが詰まった『紅い眼鏡』から少女のテーマとエンディング、ラストは『攻殻機動隊』の謡いで盛大に〆。
 2時間50分。いや、もう満足な内容でした。押井作品が半分以上。中央辺りに座っていた監督も満足でしょう。これ以上の選曲はありえません。
 パンフレットもなければ、演目のリストの発表もなかったので、一部不確かですが。正式な演目は公式サイトにアップされてますのでどうぞ。

 終演後、なんとなく集まった12人で居酒屋へ。終演が20時過ぎだったので、2時間たっぷりオタク話をした後、帰宅は日付が変わってから。

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2007年11月 1日 (木)

インベージョン

Invasion_ver3インベージョン

 映画の日なので1000円で観てきた。観客ガラガラなのに、中央にだけ客が集まるというチケットシステムは何とかしろ、立川シネマシティ! おかげで隣のおっさんの口臭が気になって仕方なかったぞ。両側が詰まってたから動けなかったし。
 というわけで、ジャック・フィニイ原作『盗まれた街』の4度目の映画化である。もっとも、他の3つとはまったく違う設定になっている。監督は『ヒトラー~最期の12日間』などのドイツ人監督オリバー・ヒルシュビーゲル。ハリウッド進出第1作――なのだが……。

 以下、ネタバレあり。

 原作や過去の映画化ではインゲン豆の莢のような地球外生命体が、寝ている人間の隣で複製を作って入れ替わるという設定だったが、今作はウィルス様の地球外生命体に感染し、レム睡眠に入ると活動開始して乗っ取るという設定になっている。そのためにオリジナルを処分する必要がなく、感染させるには入れ替わり済みの人間の吐瀉物(T_T)を飲ませて眠らせるだけという手軽さ。『SF/ボディ・スナッチャー』で悲鳴を上げながら迫ってくる偽物がゲロを飛ばしてくると想像ください。ああ、汚い絵だ。
 物語はかなりのハイペースで進んでいくが、徐々に街の様子が変わっていくのはしっかり描かれている。ただ、その恐怖は途中からゾンビ映画のようになってしまい、さらにクライマックスでは大作アクション映画のような展開になってしまう。恐らく監督が描きたかった「人間が欲望や競争心をなくしたら、それは人間なのか」という問いかけは、自分たちが生き延びるために障害を排除しようとするウィルス側の欲望を前に意味をなさなくなっている。まるで『アンドロメダ...』のような展開と、アクションの後のあっけないラストと相まって、なにか違う映画のツギハギを観ているような感じを受けた。
 さて、舞台裏だが、完成した映画の出来にワーナーと製作のジョエル・シルヴァーが気に入らず、ヒルシュビーゲル監督に修正を命じたが、監督は応じなかったという。そこで、シルヴァーは旧知のウォーショウスキー兄弟に脚本のリライトと追加撮影を依頼したが、忙しい兄弟(多分、『マッハGOGOGO!』の準備だ)はリライトのみで、『Vフォー・ヴェンデッタ』で組んだジェームズ・マクティーグ監督に追加撮影を任せて、編集し直したらしい。そう考えると、納得がいく。あのアクションはシルヴァーが好きそうな展開だ。もともとジョエル・シルヴァーとヒルシュビーゲル監督があうとは思えない。こうなると、手を加える前のヴァージョンこそ監督の思想が表に出たものだろうから、そちらを見たいものだ。

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