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2007年8月16日 (木)

THE LAST LEGION

THE LAST LEGION

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@TOWER

 15歳で即位した西ローマ帝国最後の皇帝ロムルス・アウグストゥスと、彼を守る戦士たちを主役に、ゲルマン人の侵攻ですでに崩壊寸前だった帝国を立て直すためにブリテンにある神秘の力を持つ剣エクスカリバーを求める旅を描くファンタジー(史実ではロムルスは即位1年足らず後にゲルマン人将軍に退位に追い込まれ、余生は恩給をもらって暮らしていた)。イタリアの小説が原作のようだ。製作もイタリア人プロデューサー、ラファエラ・デ・ラウレンティス(プロダクションはディノ・デ・ラウレンティス)。彼女が製作した『ヘラクレス』や『ゼーナ』といったヒロイックファンタジーTVシリーズの監督を起用。この辺りでかなりB級っぽさが漂っているが、スチールや予告編を見ればもっとそれが感じられるだろう。アクションも軽いが映像も軽い。今週からアメリカで公開だが、すでに「子供向け」という批評がちらほら。
 で、音楽なんだが、こんなB級映画だというのに、ケネス・ブラナー監督作で有名なパトリック・ドイルが担当。最近は『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』や『エラゴン』の他にも『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』などファンタジー作品を多く手がけるようになった。今作はロンドン交響楽団を指揮してそれなりにしっかりと聴かせてくれる。が、映像から想像するよりも遙かにしっかりしている。しっかりしすぎておもしろみがないというか、外連味がないのだ。正直映像にはあわないのではないかと危惧。大衆居酒屋で会席料理が出てきたような違和感がある。メインテーマもあるにはあるが、基本的に勇壮で派手な音楽というのは得意ではないのではないかと思う。『エラゴン』でもどことなくチープに聞こえてしまったし(映画もチープだったからそれでいいのか?)。
 大作感――大作につきものの外連味たっぷりな雄大さというのが苦手な作曲家というのは結構いる。凄く器用で、わかりやすいメロディも書けるのに、スケールのでかい大作っぽいメロディや編曲ができない。一番そう思ったのが、故マイケル・ケイメン。『ダイ・ハード1~3』や『リーサル・ウェポン』などのアクション、サスペンスは上手いし、『陽の当たる教室』などの感動系も非常にいい。しかし、スケールの大きな大作となると皆無に近い。力業で押し通すということができないのは、きちんとした音楽教育をうけてきた故の吹っ切れなさなのかも。人間、どんなものにも得手不得手というのがあるんだななどと思った。

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コメント

はじめまして

私は、ダイ・ハードやリーサル・ウエポン。
バトルロワイヤルは何度か観賞した事ありますが
アクション等は凄いと思いますよね!
映画は基本的に見ないのですが
こういう作品になら、引き込まれる…と
思っちゃいました。


私は【おとなのコラム】【おとなのアート】というサイトの運営スタッフです。
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失礼いたしました。

投稿: おとなのコラム | 2007年8月16日 (木) 14:03

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