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06/01/2007

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

Pirates_of_the_caribbean_atパイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

 映画1000円の日なので、それに相応しい映画を観に行く。
 以下、ネタバレがあるかもしれないので、未見の人はご注意を。

 三部作最後ということで、ウィル・ターナーとエリザベス・スワンの物語はこれで終わりになって、製作されるであろう次回作からはまた別の物語にジャック・スパロウがからむということになるのか。そういうわけで、これまでの謎(最初は設定していなかったが、後で思いついて加えたものも含んでるだろ)を明かしつつ、軽快に進――まなかった。
 まず、168分は長い! どう考えてももう20分は短くなるし、それでも長いくらい。不要なシーンが多すぎてだれるだれる。テンポも悪い。
 前作で『帝国の逆襲』よろしく船長が捕らえられ、中途で終わったわけだが、今作は『ジェダイの復讐』よろしく船長を助けるところから話が始まる。オープニングの救いのない残酷さや、思わせぶりで意味のない台詞からして期待できない雰囲気が漂うが、話が始まってもそれは変わらず、キャラクターの心情がまったくわからないので行動が場当たり的に見えてしまう。行動原理はあるのだが、その場その場での決断が伝わってこない。だから感情移入ができない。まあ、もともと1作目からそんなことは考えていない作りだし、アトラクションを元にしたイヴェントムーヴィーなのだから、目の前で繰り広げられるシーンを客観的に観るというのが正しいのだろう。それはわかっているが、ディズニーのアトラクションにしては無駄に残酷だ。なんとなく『マトリックス』三部作が話が進むにつれて仮想世界ゆえの能天気さから、現実ゆえの残酷さが表に出てきたのを思い出す。
 船長の親父がようやく登場したのだが、存在感はあったが、意味がなかった。もったいない。まあ、本当に出演できるのかという怪しいスケジュールだったらしいので、出ただけでもいいんだろうが、それ以上に我らがチョウ・ユンファ! なんだ、あれは? 主役たちとの剣戟もない挙げ句の途中退場。わけがわからん! もったいない!
肩すかしといえば艦隊戦が観られるかと思ったら、1対1。大渦巻きに飲まれながらの戦いのヴィジュアルは凄いが、期待させておいてあれだけというのはどうなんだ?
 ヴィジュアル以外で今作でよかったのは意外にも音楽だった。突貫工事だった1作目、色々やろうとして不発だった前作と比べると、明らかにレベルが高い。それまでのオケにシンセを重ねて打ち込みのリズムに乗せるジマー得意の方法が、オケ中心になり、正統派に近くなっている。シーン毎のマッチングもよく、少し余裕があったのかとも思える。まあ、いつもの人海戦術なのだが、オーケストレイターにこれまでとは別の助っ人がふたりいることにも注目。ひとりはマーク・アイシャム作品をよく手がけているケン・クグラー、もうひとりはダニー・エルフマンと切っても切れないスティーヴ・バーテク。どれくらいの影響があったのかはわからないが、これまでよりもオーケストラ作品としてレベルが上がっているのは確か。

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