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06/16/2007

パンズ・ラビリンス

Pans_labyrinthPAN'S LABYRINTH

『ヘルボーイ』などのギレルモ・デル・トロ監督の最新作。今年のアカデミー賞では撮影・美術・メイクアップの三賞を受賞し、脚本・外国語映画・作曲でノミネート。カンヌ国際映画祭でもパルム・ドールにノミネート、全米批評家協会では作品賞、NY批評家協会では撮影賞、LA批評家協会では美術賞、ゴールデン・グローブでは外国語映画賞ノミネートと話題性は高い作品。デル・トロはハリウッド作品では自分の作家性を抑えめ(グロは抑えてないけど)だが、メキシコで撮った『クロノス』やスペインで撮った『デビルズ・バックボーン』はハリウッドとは違うテンポ、映像で独特。本作はメキシコ/スペイン/アメリカの合作で、スペイン語作品なので、思うように造った印象。
 舞台はスペイン内戦時代。母と共に新しい父の元に向かう妖精物語が好きな少女オフィリア。新しい父というのはレジスタンス掃討をしている冷酷な隊長で、母はその子供を身ごもっている。途中、オフィリアはナナフシを見て妖精と思い込み、それを追って古代の石柱を発見する。義父の家の近くには古い迷路があり、夜に妖精に案内されたオフィリアはパンに出会う。彼が言うにはオフィリアは滅びた王国の王女なのだという。パンの言う三つの課題をこなそうとするオフィリア。一方、レジスタンスの活動が活発になっていた。
 デル・トロの痛い描写と残虐性はそのままに、童話の残酷さを容赦なく描き、いわば「残酷な不思議の国のアリス」というところか。色々な解釈・見方が出来る点、考えさせられる寓話性や独特の映像美など素晴らしい。久々にダークファンタジーの傑作を観た。
 日本公開は秋。劇場でもう一回観たい。

PAN'S LABYRINTH

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@TOWER

 で、こちらはサントラ。『デビルズ・バックボーン』でも組んだハビエル・ナバレーテが子守歌のメロディを中心に展開させたダークファンタジースコア。これが作曲賞を獲ったらアカデミー賞を評価してもいいかと思ったが、やっぱり獲れなかった。アカデミー会員には映画音楽を正当に評価できる奴はいない。ちなみにジャケットイラストは『スターウォーズ』でも有名なドリュー・ストルザン。

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Comments

これは作品、音楽共に期待が持てそうですね。
楽しみに待ちまする!

Posted by: エメット・T | 06/17/2007 01:11

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