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03/30/2006

トゥームストーン

Tombstoneトゥームストーン

レーベル:INTRADA

 昨年他界したジョージ・P・コスマトス監督による1993年公開の西部劇。そのサントラ完全版がリリースされた。
 映画は『OK牧場の決闘』と後日譚である『墓石と決闘』を一本にしたと説明すればわかりやすいか。同時期にケヴィン・コスナー監督・主演『ワイアット・アープ』があったため、ネームヴァリューと宣伝で興行的には負けてしまったが、コスナーの勘違いオレ様映画よりは遙かに映画としておもしろいと思う。アープを演じたカート・ラッセル、ドク・ホリディを演じたヴァル・キルマーの代表作といってもよい。
 そして、音楽を担当したブルース・ブロートンにとっても代表作である。当初、音楽はコスマトス監督とは『カサンドラクロス』『ランボー2』『リヴァイアサン』で組んでいた故ジェリー・ゴールドスミスが担当するはずだったが、スケジュールの都合がつかず、ゴールドスミスが推薦したブロートンに交代した。西部劇でありがちなギターとハーモニカではなく、フルオーケストラによる堂々としたスコア。とにかく骨太かつロマンティック。メインテーマと愛のテーマ(アープの仲間や家族)のふたつをモチーフにしてアレンジし、展開していくというオーソドックスな、しかし、最近ではほとんど見られなくなってしまった手法である。しかも、このメインテーマがなかなか完全な形で流れない。愛のテーマのワルツで始まるエンドクレジットでようやく聴けるが、このカタルシスは他ではなかなか味わえない。決闘シーンの緊張感もいいし、アクションシーンのソリッドな音色も素晴らしい。ブロートンの手兵シンフォニア・オブ・ロンドンの演奏も文句なし。燃えるスコアとしても逸品。
 なお、このサントラには映画のオープニングに流れるCINERGI PICTURESのロゴミュージックが収録されており、これはジェリー・ゴールドスミスの作曲である。さらにボーナスCDにはヴァージョン違い5曲と、劇中の芝居小屋で流れる環境音楽7曲が収録されている。

 しかし、この映画はDVDが現在廃盤。出ないものか。

Silveradoシルバラード

レーベル:INTRADA

 コスナーが映画で成功するきっかけにもなったのが、こちら。音楽も同じくブルース・ブロートンで、出世作。ファンの間ではこちらの方が人気があるが、やはりまだ荒削り。このサントラは昨年リリースされた2枚組完全版。ボブ・ピークの映画ポスターを使ったジャケットが嬉しい。

 両方とも限定版ではないが、AMAZONなどでは扱っていないので、レーベル直販かサントラ専門店でどうぞ。

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Comments

ブロートン・サウンドではいちばん好きです。今回の2枚組は快挙ですね。
ところで、1枚目のラスト、24曲目「Looking at Heaven,End Credits」が終わった直後に「ぶちっ」とかなり大きなノイズが入っているのですが、ぼくのCDだけでしょうか?

Posted by: ひぐちあきお | 03/31/2006 10:02

 ノイズ、入ってますね。それだけが残念。

Posted by: SOW | 03/31/2006 10:50

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