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11/27/2005

キング・コング予断しまくり

kingkong もう3週間後に公開されるわけだが、現在わかっている要素からちょっと考えてみた。
 オリジナルとの設定上の違いは――
1)オリジナルでは青年くらいだったコングが壮年で年齢が上げられたこと。
2)ヒーローであるジャック・ドリスコルが男の中の男である航海士から軟弱な脚本家に変更されたこと。
3)スカル島の設定が浸食されて徐々に小さくなっていく滅び行く島になったこと。

 1)と2)については相関関係にあると思われる。オリジナルではマッチョ同士がヒロインであるアン・ダロウを奪い合う図式だったが、今回は経験豊かだが男の盛りを過ぎているコングと、製作者にとって使い勝手がいいだけの軟弱なドリスコルの戦いになるわけで、これではドリスコルに勝ち目はない。恐らく、ドリスコルの中の男が今回の冒険及びコングと対比されるうちに目覚めていく過程がドラマになるのだろう。予告でアン・ダロウがコングに手を差し伸べるシーンがあるが、これは男同士の対立を深めるためには必須だ。オリジナルのように悲鳴を上げて逃げ回るだけでは対立は生まれない。女を巡っての男同士の命をかけた戦いの物語になるのだ。
 3)についてだが、島にはコングの種族はすでに絶滅して他にいない。最後の生き残りなのだ。他の大型恐竜V-REXも3頭しか残っていない。最後の秘境は滅びつつある。となれば滅ぶところまで描かなくてどうする。恐らく火山活動が激しくなって噴火、脱出というのが島でのクライマックスになるだろう。
 そして、ジャクソン監督の愛情は当然キング・コングとクリーチャーたちに向けられている。特にコングはオリジナルでウィリス・オブライエンが向けた愛情に匹敵するだろう。オブライエンは動きに愛情を傾けるしかなかったわけだが、ジャクソンは監督だ。物語やキャラクターを通して愛情を注ぎ込める。その辺りが先にも書いたアン・ダロウがコングに手を差し伸べるシーンやクライマックスで銃撃する複葉機にやめてと叫ぶシーンに現れている。これが、悲劇のモンスターの物語になるのか、それとも安易なお涙ちょうだい映画になるのか、それは監督の手腕次第ということだろう。

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