02/13/2023
09/17/2022
06/25/2022
旧作電子書籍化その4
旧作の電子化プロジェクトも最後になりました。正確にはまだ幾つかあるのですが、ちょっと出来に納得出来ていないので、電子化には躊躇しています。書き直したいなぁという思いも少し。少なくとも1作品は全面的に書き直して新作として出すつもりでやっています。まあ、出しても売れないだろうけど(^_^;)
《封鎖銀河》の2作目となります。《JACザ・ソーサラー》の2巻でJACたちが向かった先の惑星の過去の話。これ単体でも完結していますし、3作品の中では一番とっつきやすいSFファンタジーです。
実を言うと、これは電書もあったのですが、KINDLEだけなかったのです。確か、版元がKINDLEに否定的だったかで、それ以外のプラットフォームのみだったのです。今回、版権を引き上げて、対応しました。当時の担当さんがまだ在籍されていて助かりました。
ところで、この話は《封鎖銀河"BLOCKED SPACE"》というシリーズで徳間デュアル文庫、ファミ通文庫、富士見ファンタジア文庫という3社から1作品ずつ出したわけですが、相乗効果もなく、見事に外れました。
写真は3社にまたがった当時の帯です。珍しいでしょ、こういうのは。調整してくださった担当さんには期待外れで申し訳ないという思いでいっぱいです。記録として残しておきます。
04/30/2022
まどうっ!魔法少女になるんです!?
まどうっ!魔法少女になるんです!?
著:神代創
イラスト:すみっこ大社
刊:FICTORY
2016年にKINDLEで出したものですが、昨年からAMAZONでオンデマンド出版が出来るようになったので、チャレンジしてみました。文庫サイズはできないので、新書サイズです。
久しぶりに一太郎を使ったのでページ設定の方法がわからなかったり、紙に出力した場合の最適な文字サイズとスタイルを試行錯誤したりしました。まあ、こんな感じでしょうか。
単価が高い(最近の翻訳物文庫とかソフトカバーもこれくらいの値段ですけどね)ですが、これで儲けは100円ありません。単価×60%-プリント代が出版者の取り分になります。ざっと計算したところ、在庫を自分で管理するつもりがあれば、同人誌印刷に慣れている印刷会社さんで100部以上刷ればこれより安くなるかな。
中身は魔法を使う古武道=魔道の青春部活コメディです! 楽しいよ!
01/17/2022
旧作電子書籍化その3
だいぶ間が空いてしまいましたが、第3弾! これが私のスペオペです!
JAC ザ・ソーサラー
1:紅き魔導士の飛翔
2:若き守護者の宝剣
3:古き独裁者の秘宝
全3巻のスペオペ。ちょっとだけワイドスクリーンバロック風味。1巻目は警官と銀河を股にかける美少女の出会い編。2巻3巻は美少女とショーン・コネリー風ジジイの復讐譚という感じのアクションSFとなっております。
元はファミ通文庫。同じ世界観で徳間デュアル文庫『セルス騒乱記』、ファンタジア文庫『ブラッドフレイム』を同時期に刊行という無茶をして、盛大にコケてしまいました。読者層が違ったよなー。
イラストは宮村和生さん。今ではHコミックからSF小説まで手がける装幀デザイナーとして大活躍されていますが、本作でイラストデビューでした。
全体に修正を施した上で、1巻には新規あとがきを追加。3巻にはSF JAPAN誌に掲載された同じ世界観のお馬鹿SF短編を大修正の上で追加。各巻に年表&用語集を追加修正の上掲載。
世界感をざっと説明しますと、次元を跳躍する超光速航法によって人類は銀河に進出し、複数のエイリアンと交流がある世界。とある理由によって超光速航法が働かなくなり、すべての知的生命体は自分のいる星系から出られなくなってしまった。そのために資源のない開拓中の惑星・星系の文明は言うに及ばず、進歩した星々でさえ資源を手に入れる手段が限られることとなり、文明は衰退していった。これを暗黒の千年紀と呼ぶ。そしてようやく新たな超光速航法が出現したが、それには航導士(ソーサラー)という存在が不可欠であり、それは《企業(モナーク)》を率いるプレスタインという人物によって牛耳られていた……。
ワイルドキティ
1:あたしの自由を自由にさせて!
2:あたしに運命決めさせて!
全2巻のスペオペコメディ。出版社の方針で大きく打ち出していませんでしたが、先に電書化した《はみだしバスターズ》のネクストジェネレーション物です。大魔法使い(?)クリスと銀河パトロール隊員キムの間に生まれたのに魔法にアレルギーのある少女の家出物語。1巻のモチーフは『ダイ・ハード』、2巻のモチーフは『要塞警察』ってマジか?
元はファンタジア文庫。
1巻に新規書き下ろし短編、2巻にあとがきを追加。
02/08/2021
30年
ヴェルナディックサーガ(1)神なる狂獣の剣
奥付に寄れば30年前の今日発売。つまりデビュー丸30年となりました。と言っても、この5年は本も出していませんので作家ではなく物書き30年ということで。
出版の話をいただいて大学時代の作品を一から書き直し始めたのが88年の今頃です。つまり昭和! まだライトノベルという言葉もなく、欧米風ヒロイックファンタジーに日本人の感覚を入れて書いたものです。和魂洋才と評されて我が意を得たと嬉しかったものです。
サラリーマン1年目で地方に飛ばされ、一人暮らしで週休1日で必死に書いている間にライトファンタジーのブームになり、ライトノベルという言葉が生まれ、ラノベレーベルが新人賞を主催するようになりました。置いて行かれる気分できつかったねー。
で、今またWEB小説のスピードに置いて行かれてるわけですが……。まあ、仕事しながらちょびちょびと書いてます。スローですがよろしくお願いしますm(_ _)m
LOST THEMES III by John Carpenterを聴きながら――神代 創
07/05/2019
凍京NECRO SUICIDE MISSION
nitro plus × DMM GAMES
凍京NECRO SUICIDE MISSION
キャラシナリオとイベントシナリオの一部を担当させていただきました。
これまで、PCとDMM GAME PLAYER上で動くandroidアプリのみでしたが、お待たせしました! APP STOREとGOOGLE PLAY版がリリース決定! ただいま、事前登録受付中!
登録数に応じて報酬アップ! これまでプレイしていた人も事前登録すればもらえます(データは連動)!
06/29/2019
旧作電子書籍化その2
第2弾はこちらの2シリーズ。2000年代に入ってからの作品になります。
全3巻、ライトファンタジーというかジュブナイルっぽい。
元はMF文庫J。
1巻にはあとがき追加。簡単に言うと、『君の名は。』みたいな話です(こちらが先ですが)。1巻だけでも読んで!
SF作家・山本弘さん
「すごく気に入っている作品」「『スターキング』の見事な換骨奪胎だと感心したもんである」
シボルミン:ラノベの中のSFいろいろ(その2)『涼宮ハルヒ』以前
全4巻、正統派ファンタジー。推理物じゃなくて、ハードボイルドっぽい感じです。
元は竹書房Z文庫で、4巻は初刊行となります。
3巻で第1部完結し、続刊の企画が進んでいたんですが、Z文庫がお亡くなりになったため、すでに書き上げていた4巻は刊行されませんでした。今回の電書化にあたって、3巻までを若干の加筆修正の上、4巻を仕上げ、おまけ短編を書き下ろして初刊行! 1巻には書籍あとがきにふれられたゲーム企画について語るあとがき収録。4巻では当時の状況について語る。
文芸評論家・細谷正充さん
「前二冊で張った伏線を、きっちり回収しながら、ストーリーを盛り上げる手腕は、さすがといえよう。これがプロの仕事である」
朝日新聞コラム『トライライトノベルス』
05/24/2019
旧作電子書籍化その1
電子書籍がようやく広まってきたものの、過去作品についてはなかなか電子化が進まない現状です。自分でKINDLEなどでやるのも手ですが、幾つか問題があります。まずイラスト。イラストレーターさんに許諾を得て、原画ないしは文庫からのコピーをしなければいけません。新たに描いてもらうにもイラストレーターさんを探して報酬を支払わなければいけません。そして本文。元データがあっても、著者校などで修正したものが反映されていない場合が多く、最終的な文庫と違っている場合もあり、そこをチェックしなければいけません。あるいは全部見直して修正するか。しかし、量的にも多いので、とてもひとりじゃ全部出来ず。色々考えた末にアドレナライズさんにお願いすることにしました。
で、実際に進めてみると、過去作がなかなか電子化されない理由が見えてきました。面倒くささの割にペイしないという問題もありますが、やっぱりイラストです。イラストレーターさんと連絡が取れない・原画が所在不明などで出版社側が諦めてしまった場合も多多あるとかで、今回もなかなか苦労がありました。
というわけで、まず2シリーズの電子化です。
本文については基本的にオリジナルのままですが、OCRからの誤認識などの確認をした際、日本語としておかしなところや読みにくいところは修正しました。それと、各シリーズの1巻には電子版あとがきを追加しました。各シリーズ出版の経緯や前後の状況など、まあ、当時の思い出話です。
神なる狂獣の剣、謀略の王国、幻想の女王、闇黒の王
全4巻(未完です(;_;))、元は青心社文庫から。
デビュー作。ダークヒロイックファンタジー。
以下は先日(2021年11月)お亡くなりになった書評家・福本直美氏の評です。デビューすぐに好意的に紹介されてどれだけ励みになったか知れません。
『神なる狂獣の剣』はシリーズ物の第一作で、新人の書き下ろし。作者がM・ムアコックのエルリック・サーガ(白子で、薬なしでは生きられない弱々しい魔族の王が主人公)を愛好しているとあとがきで述べているように、影響は強いのですが、まねっこではなく和魂洋才の仕上がりになっています。
女と見まがう細身の美剣士ヴィシュヴァは神々への復讐を生きる目的とし、特別の剣なくては力が発揮できません。彼を助ける傭兵レシュボーンは豪快な肉体派で、本書では出会いからコンビになるまでが描かれています。この二人組が生き生きしているのは作者の個性の勝利と呼んでいいでしょう。
ドラゴンなんて怖くないっ!、ライバルなんて大嫌いっ!、復讐なんてあたしのセリフっ!
あたしとあたしが大爆走っ!
お宝なんていただきよっ!、幸運なんてひとりじめっ!、そんなのなんて最低よっ!
全7巻(一応ひと区切り)、元はファンタジア文庫から。
RPGのパーティ的なファンタジーキャラたちが古き良きスペオペするコメディです。元ネタは『天翔る十字軍』とか『スター・ファイター(映画)』とか。女性一人称で元気な話が好きな人へ。
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